COLUMN ビジネスシンカー

  • SHARE
  • LINE
2019.02

FAOも動き出した! 「昆虫食」が世界の食糧問題を変える?!

次世代産業としてEUが本気。ベルギーでは昆虫食を認可

 2010年、フランスでFFPIDIという団体が立ち上がった。これは昆虫の養殖、加工、販売を推進する団体で、将来の昆虫食産業の発展を後押しするもの。2014年現在で約130の団体が加盟し、ロビー活動や市民に向けたプロモーションを行っている。参加者の7割が農業関係者で、うち10%が許可を受けずに昆虫食の販売を始めているという。フランス国内ではこうした流れに呼応するように、昆虫食のテレビ番組が増えているという。

 一方、EU内で一歩進んだ動きを見せているのがベルギー。2013年にEU内で初の「昆虫食認可」の条例を発効している。

 このほか書面で認可されているわけではないが、イギリスやオランダ、ドイツなどでは国内販売は黙認されている状況にあるという。

 内山さんによれば、「これは非常に画期的なことだ」と言う。なぜなら、「欧米において昆虫食は"スカトロ"と同様に扱われてきた」から。まだ認可の下りていないフランスでは、昆虫食の輸出専門会社も誕生し、粉末にしたコオロギのクッキーなどを日本に向けて販促を展開している。

 自国の需要開拓より、まず需要がある地域に対しての産業化戦略を図っていくのは、ヨーロッパ的なビジネス思考と言えるのではないだろうか。

  • LINE