COLUMN ビジネスシンカー

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2020.09

意外?当然?それは脳の癖です! 自分の脳の癖を知って
ビジネスに活かす!

年を取ってから、「キレる」快感を持つと危険

一方で、昨今は「キレやすい老人」も話題になっている。

年を取ると前頭葉の働きが弱くなっていく。前頭葉は人間の感情をコントロールして、理性的に振る舞わせる役割を担っているが、この働きが弱くなるということは、より感情的になりやすいということになる。さらに孤独感を持っていたり、自己承認欲求の強い人は、キレやすくなりがちだ。とくに男性の場合、会社を退職して組織との関わりが失われたり、しかも地位が高かったりすると、そのギャップがより高い自己承認欲求を生む可能性が高まる。

臨床脳研究の第一人者の一人で、神経内科医の柿木隆介さんによると、キレる老人が問題なのは、キレて言いたい放題、し放題が癖となってしまうことだという。言いたい放題のことを言い、周囲の視線を一身に浴びるなかで、場合によっては誰かを無理やり謝らせたりすることが、一度でも強烈な快感となってしまうと、それが快楽を伴う長期記憶となり、忘れられなくなる可能性があるのだ。

柿木さんによれば、何度も似たような迷惑行動をする人は、脳のなかでギャンブルに似た快楽を得ているからだという。

もし、キレた後にスッキリした気持ちになっていたら、キレやすい回路ができたと思ったほうがいいかもしれない。

若者は繊細であるがゆえにマイナスの感情に引きずられ、高齢者では、より自己承認欲求が高く、前頭葉の働きが弱くなった人はキレることが常習化しやすい、ということが言える。

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