COLUMN ビジネスシンカー

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2021.02

サスティナブルな社会と会社の基軸
ESG、SDGsに取り組む前に知っておきたい
みんなの幸福学

ワクワク感を醸成するには
社員にできるだけ権限移譲し、ホウレンソウをやめる

ではやりがいを持って仕事に取り組む社員を増やしていくためには、どんな仕掛け、仕組みづくりが必要なのか。

大きな仕掛けの1つが「権限移譲」だ。細かい指示を与えず、自ら目的とやり方を考えて結果を出すように自由にやらせる。権限をできるだけ降ろし、全員が何らかの責任を持つようにする。自分がある職務の責任者だという自覚をもたせるのだ。

その際、細かい「ホウ・レン・ソウ」はしないことがコツだ。権限を移譲したはいいものの、上司が進捗状況を知りたがり、やたら報告を求めることが多い。当初は"親心"で行うこともあるだろうが、ぐっと我慢するのも親心。相手が困っている、不安そうな状況の時に「困っていることはないかな」と助け舟を出すようにする。その意味でも関係性をつくる「ありがとう」因子は重要で、感謝や利他心の強い人であれば他人が困っていることを察知しやすい。

むしろ、ホウ・レン・ソウは上司が行うものだと考えたほうがいい。

多くの企業でアンケートや調査をするが、かなりの確率でフィードバックされないケースが多い。時間を割いて、専門業者を入れたり、場合によってはシステムを導入したりしているにも関わらず、だ。上司が部下に「あれどうなってる?」と細かく尋ねる割には、部下や社員からの「あれどうなってるの?」に答えられていないのだ。

方針としてコミュニケーションの活性化を謳う企業が多いが、こうした「そもそも論」を外してコミュニケーションの活性化を謳っても社員は白けるだけだ。

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