COLUMN ビジネスシンカー

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2021.06

アフターコロナ時代を生き抜く技術発想
プリンタとエンジン技術の関係とは・・・
技術の応用力を磨け!
あの技術はこう生かされた!

製麺機製造から
工作機械に転じたオーマク、
量製造機から転じた
ヤマザキマザック

日本のものづくりの衰退が囁かれて久しいが、産業の米と言われる半導体や産業機器、通信機器、自動車部品などをつくる工作機械の実力は高い。製造業の「マザーマシン」と呼ばれ、日本の工作機械がなれれば、中国の製造力も大きく下がる。

工作機械メーカーには、小型自動切削加工機で世界シェアトップのブランド「ロボドリル」を持つファナックをはじめ、DMG森精機、オークマ、ヤマザキマザック、ジェイテクト牧野フライス製作所などが知られているが、そのルーツはさまざまだ。

先のファナックは富士通から独立したメーカーで、富士通は日本初のコンピュータを開発したことから、コンピュータ制御技術を活かした自動工作機械を開発しようとしたのが、そのはじまりだ。

大手の一角、ヤマザキマザックは1919年の創業。鉄工所から始まったが畳製造機を開発し製造していた。その後木工機械も製造し、そのノウハウを活かし1931年に工作気化器に進出した。高速・高精度の機械製造を得意としている。また愛知県で1898年に創業したオークマはもともと製麺機の製造販売を行っていた。その後1904年にその技術を応用し工作機械製造を始めた。

このように工作機械メーカーのルーツはさまざまだ。ブラザー工業はもともとミシンの製造メーカーだったが、1985年に自動切削機械を開発し工作機械分野に乗り出している。ブラザーのライバルであるJUKIも工作機械をつくっているが、JUKIは創業時は東京重機製造工業組合といい、旧陸軍向けの小銃をつくるメーカーとして誕生している。戦後、残っていた工作機械を利用しミシン製造に挑んだことが飛躍のきっかけであり、工作機械に進出するハードルは低かったとも言える。

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