COLUMN ビジネスシンカー

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2020.11

【new comer&考察】
えっ、こんなものまで!
イマドキのリサイクル事情ってスゴイ!

●廃棄野菜から生まれた、
食べても安心なクレヨン

食品の廃棄ロスに対する関心がさまざまなカタチのビジネスを創り出している。青森県に本社をおくMIZUIROは、廃棄される野菜からカラフルなクレヨンを開発し、国内だけでなく海外でも展開している。

創業者の木村尚子さんは、地元青森のデザイナー。子育てをしながら仕事をしている時に、地域の農家との交流などから野菜の魅力を広げたいと考えたこと、子どもと一緒に楽しめる時間をつくりたいとの思いから、青森県の藍染の技術にヒントを得て、野菜の煮汁を使ったクレヨンを思いついた。商品開発や事業化などについては全く知識がなく、手探りでの開発だったが、青森県の助成金を得て、2人のスタッフを雇用して試行錯誤を繰り返していた時に出会った名古屋のクレヨンメーカーで事業化が大きく前進、製品化にこぎつけた。

MIZUIROの原材料は加工時などに廃棄される皮や外葉、規格外品で、特産のりんご、とうもろこし、ごぼう、キャベツ、ねぎ、人参、カシスなどが使われている。同社では現在、野菜だけでなく、米や花を使ったクレヨン「おこめのクレヨン」「おはなのクレヨン」、野菜を使った粘土「おやさいねんど」などを販売している。

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