COLUMN ビジネスシンカー

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2021.08

エネルギーも食料も医療も。
利雪がGDPを押し上げる!
世界一の豪雪国「日本」の利雪戦略

雪室倉庫、雪冷蔵食品、温泉、ワーケーション
一体化したスノーバレーを

伊藤●雪冷房は輻射冷房といって、エアコンのように表面から冷やすのではなく、遠赤外線のように体の芯から冷やすんです。空気を冷やさず、直接体を冷やす。体が冷えると心臓から血流を送る司令が出て循環器の機能を高める可能性があるということなんです。

要はサウナの逆のパターンです。そんなことをある循環器のお医者さんから伺ったんです。これをスノーセラピーとして確立できないかと考えています。

さらにそれに温泉を絡めればデトックスができ、美肌効果も高まる。それに雪室のジビエや熟成肉、お酒、雪国の美味しい郷土料理を楽しんでもらえれば、トータルなヘルスケアができる。

あるいは、雪室の酒を使った化粧品などができれば、ビューティケア産業もつくることができる。さらに今コロナ禍によって、働き方が変わりつつありますから、ワーケーションの場所としての雪国の魅力、コンテンツづくりにつなげることができればと思っています。

BIZ●スノーバレーのような利雪を軸とした都市づくりができればいいでしょうね。

伊藤●実はいま魚沼エリアで雪室を活用した食品の冷蔵倉庫群「(仮称)スノーフードバレー」について地元自治体と連携しながら研究が進んでいるんです。

すでに魚沼エリアを流れる魚野川一帯には雪室冷蔵倉庫が15棟ほど建っていて、最近では大手食品メーカーが進出してきて、雪室を併設したお菓子工場も建設されています。

雪室冷蔵倉庫で食品や原材料を貯蔵し、必要に応じて加工して首都圏をはじめ日本全国に出していく。高速道路や鉄道が整備されているから全然問題ない。首都圏には2時間もあれば着きますから。

将来、雪国に食糧をストックして中国やロシアなど海外に輸出するということも視野に入れてます。魚沼エリアは食糧貯蔵庫のハブとしての役割を果たせると思うんです。それは日本海側と太平洋側の真ん中にあるからです。

今後はこうした雪室を使った省エネ型冷蔵システムをパッ ケージ化して、もっと世界に広げていくことができるのでは?と考えています。日本ができる新たな貢献につながると期待しています。

BIZ●いろいろな可能性がありそうですね。今後はそういったことがテーマになりますか。

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