知っていれば、ビジネスが楽になる! 経営心理学の基本講座
コーディネーター、ファシリテーター、
メンター、ブローカー...etc
それらが意味するものとは
最近ではリーダーやマネージャーのほか、プロデューサーやファシリテーターといった、組織や集団をまとめ、一つの方向性を見出す役割を持つさまざまな言葉が出てきている。
R.E.クインという心理学者は、いわゆる管理者を役割別に8つに分け、次のように説明している。
1)プロデューサー......企業目的達成のために、率先垂範する管理者。
2)ディレクター......目標、計画を設定し、部下に役割、課題を振り分ける管理者。
3)コーディネーター......プロジェクトを管理したり、職場の各種の利害関係の調整をしながら作業の促進を図る。
4)モニター......個人や集団、組織の業績を管理する。
5)ファシリテーター......職場内の対人葛藤の解決、チームワークを高める管理者。
6)メンター......部下の相談、仕事のサポート、部下の能力開発の役割を担う。
7)変革者......経営環境の変化に対応して、組織の変革を図っていく管理者。
8)ブローカー......外部に働きかけ、交渉をして資源の獲得を目指す管理者の役割。
ふだんの会話に出てくるような言葉だが、目的や役割をしっかり把握して使っている人は意外と少ないのではないだろうか。とくにプロデューサーとディレクターの違いや、コーディネーターなども分かっているようで分からない言葉かもしれない。会社のなかでこうした言葉を使う時は、みんなで言葉の定義表のようなものを作成したり、工夫するといいだろう。