COLUMN ビジネスシンカー

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2022.01

【new comer&考察】
デジタルオリジナルが価値を持つ時代に!
NFT=非代替性トークンが広げる可能性

NFTが注目を集めている。と書くと、どこかの新たな金融政策と思われるかもしれないが、さにあらず。かといってさほど遠い関係でもなさそうだ。

NFTとは「Non fungible token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略で日本語では「非代替性トークン」と呼ばれる。トークンという言葉も最近よく使われるが、これは「代替貨幣」「商品やサービスの引換券」などと言った意味がある。歳末のくじ引換券や割引クーポンなどがイメージしやすいだろう。

トークンそのものは商品や通貨の代わりとなるクーポンや商品券のようなものだが、偽造されて悪用されれば、その価値と信用はまたたく間に下がってしまい、経済に混乱を来す。

偽クーポンや偽札といった偽造やフェイク市場は人類が誕生以来の課題だった。特にもっとも交換性の高い代替物である通貨や紙幣などは、世界中のいたるところに存在している。それでも金貨や銀貨は重さや鋳造の模様などから判別でき、また紙幣では専門的な印刷技術を伴っていたため、印刷技術を高度化することである程度の抑止ができた。しかしデジタル技術が進展した今、事情は変わった。本物か偽物かが特定しにくくなるだけでなく、そもそもどれがオリジナルかコピーかが識別できなくなってしまった。

確かにデジタル化技術で世の中は便利になった。フィルムだった写真がデジタル化によって同じ映像が何枚もプリントでき、また劣化することなくいつまでも保存できる。一方で撮影した作品が、簡単にコピーできるようになり、苦労して撮影した写真のありがたみ、希少性が薄れてしまった。それどころか、コピーしたデジタル画像を振りかざし、「これがオリジナル」だと言っても反論出来ない事態を招くようになった。

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