COLUMN ビジネスシンカー

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2022.03

VUCAの時代だからこそ ツキを掴み、人生を好転させる
口癖を身につける

チャンスに巡り合いたいなら、
人の多い場所に出かけて、
笑顔を増やす

 ワイズマンさんはこの特徴から運が良くなる法則を科学的に実証している。
 まず「なぜかチャンスに巡り合う人」だが、チャンスが多いということは、それだけたくさんの運の出会いがあるということになる。
「人の多い場所に出掛ければ、それだけチャンスがある」ということ。ただし、ただ人が多い場所に出掛ければチャンスが増えるというわけではない。ワイズマンさんによれば運のいい人は、「笑った回数が多い」という。統計では運の悪い人に対して、運の良い人は笑った回数が2倍にもなっている。
 もう1つの違いがある。ワイズマンさんの研究では、運のいい人は「相手と話すときに手を開いてオープンな身振りで話す」ということだ。出会いが多いだけでなく、出会いに対してオープンであることが重要なのだ。
 チャンスが多い人のもう1つの特徴は、「新しい経験を受け入れようとすること」だ。いつも同じことばかりしようとするのではなく、たとえば違うルートで会社や出張に行ってみるとか、いつもと違う経験に積極的にアクセスするのだ。さらに、「肩の力を抜くこと」も重要だ。
 ある人が、気分がいい日にお金を拾う気がしたので、確認のために行動を日記に付けてみた。すると気分が沈んでいる日や、ほかのことを考えている日はお金を拾わず、心が軽くて気分がいい時にお金を拾うことが多いことが分かったのである。つまり何かのために必死になっている時は、新しい発見やチャンスを見落としてしまうようなのだ。運を引き寄せるには日頃から肩の力を抜くように心がけたほうがいい。
 ただし、日本では拾ったお金は交番や警察に届けること。その方が幸福感は増すはずだ。

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