COLUMN ビジネスシンカー

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2022.03

VUCAの時代だからこそ ツキを掴み、人生を好転させる
口癖を身につける

人間の脳は他人を褒めても
自分の脳を「快」状態にする

 良い言葉は自分を励まし、鼓舞するだけではない。より重要なことは良い言葉を使うことで良い人間関係をつくることだ。良い言葉は、人との関係を良好にして、自分のビジネスや生活をより快適にしてくれる。
 現代社会では、人と関わりを持たずに生きていくことは不可能だ。だからこそ他人とどのような関わり合いを持つかが大切になる。
 良い言葉を使う時に覚えておきたい原理は、「人間の自律神経には自他の区別がつかない」ということ。つまり良い言葉の対象が自分ではなく、相手に対して向けられたとしても、良い言葉だけを受け止めて自分の脳の状態を「快」に持っていく性質があるということである。
 もし誰かのことを「あなたはできる人ですね」「あなたは素晴らしい人ですね」と褒めたとしても、脳はその「できる」「素晴らしい」という言葉だけをキャッチして、その言葉にふさわしい行動を自らに促す。
 つまり誰かを褒めることは、自分を祝福することに繋がるのである。反対に誰かを「あんなんじゃダメだ」「あれは最悪だ」などというのは、自分に言っているのと同じことになる。
 よく飲み屋街などでは、同僚や上司の悪口を言うビジネスマンの姿を目にする。前述の佐藤さんはそういう光景を見るたびに「仕事ができる男とダメ男の違いが、使っている言葉や話している内容によって、如実にわかります」『ツキを呼ぶ「口ぐせ」「思考ぐせ」』と指摘する。
「こういう人たちは、自分自身のダメ男ぶりにますます拍車が掛かっていきます。仕事にも上司にも恵まれず、飲み屋で愚痴を言い合いながらクダを巻いている人は、いつまで経っても出世なんかできないでしょう」(同書)

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