COLUMN ビジネスシンカー

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2018.06

1000年を見据える「千年持続学」から学ぶ 21世紀型資本主義・経営

柔軟で横断的な組織づくりがサステイナブル経営の奥儀

 木質バイオマス研究会の創設者の遠藤保仁氏は、「今ある林業をどうするかではなく、これまで守ってきた自然を生かしながら、いかに地域の暮らしを守っていくか、豊かにしていくかを考えた」という。

 「林業を守っていくことは、水をどうするかという問題であり、農業をどうするか、食糧をどうするか、地域をどうするかにつながっていく。その認識を県の人々が共有できたことが大きい。だから岩手はうまくいっているが、これが必ずしも他の地域でうまくいくとは限らない。それぞれ地域にあった考え方をすればいい」

 さらに岩手の例で加えるなら、組織が横断的で柔軟であったことが挙げられる。

 岩手木質バイオマス研究会は、岩手県の林業家や学者を中心に立ち上がったが、その会員の4割は県外在住者である。

 技術が細分化されている現代においては、持続可能な社会、組織運営をおこなっていくためには、一つの企業や組織でできることは限られてしまう。組織の人や技術を囲い込むのではなく、従来の枠を超えて、自在につながり、インテグレートしていく発想の仕組みづくり、人材づくりこそが大きなカギを握ってくる。


POINT

  • 地域のあらゆる資源を見つめ直すこと
  • 過去1000年、これからの1000年を思い描くこと
  • 再生可能エネルギーの利用になんらかの形でコミットし、その実現・導入を図る
  • 業界以外の経験、知識体系をもった人々と交流する
  • 強くしなやかな個を育てる
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