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2018.11

AI 時代を生き残るためにへ なぜ世界のビジネスエリートはアートセンスを鍛えるのか

年間3億人が美術館を訪れる美術大国ニッポン。しかし、その鑑賞力は……

 日本人はもともと美術好きの民族として世界的に知られている。日本では広義のミュージアムに年間3億人が訪れているとのこと(『週刊ダイヤモンド2017年4月1日号』)。実際、世界で最も入場者の多かった美術展が、東京都美術館で2012年6月から9月まで開催された「フランドル・オランダの至宝展」で、1日平均で1万人が訪れた。

 ただ果たして美術をどれだけ理解して展覧会に日本人が出向いているかというと疑問だ。

 人気の美術展には長蛇の列ができる一方で、地方作家の佳作を展示した常設館などは軒並みガラガラだったりするからだ。日本は美術館の入場者数が二極化していて、話題作や有名作家に来場者が集中する一方で、それほど知名度の低い作家にはなかなか光が当たらないのが実情だ。

 背景には美術界や画壇、画廊、キュレーター、パトロンなど様々な問題が絡んでくるが、大きな背景として、日本では教養としての美術教育の薄さがあるのだ。