COLUMN ビジネスシンカー

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2019.03

経営者必読! どん底から再生する経営 生死の淵で守るべきもの。捨てるべきもの

自己中ではなく、中庸の精神で経営にあたる

 宮下さんがその経営哲学の中心に置くのは、中庸だ。

 「中庸のバランスが大事だと思います。たとえば、私はコンピュータ屋だからといって、理数系の頭でばかり考えているわけではない。歴史や戦争の本もずいぶん読んでいます。5人の取締役のうち2人が女性なのもバランスを重視するからです。おかげで私がアイデアを出しても、利益に繋がりそうもないと感じると、彼女たちはフンと私の意見を無視してしまいますけどね」

 何度も事業に失敗し、赤字を重ねた宮下さんだが、どこかに自分の考えが絶対という過信が宿っていたのかもしれない。IBMという世界的企業に勤めていた自負がそうさせたのかもしれない。しかしそれまではマーケットリサーチなど経営者として当たり前のことをせずに一人相撲をとっていたような経営だった。中庸、そしてバランス、配慮といった言葉に出会い、ようやく事業の中核を掴んだのだった。

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