COLUMN ビジネスシンカー

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2019.03

経営者必読! どん底から再生する経営 生死の淵で守るべきもの。捨てるべきもの

給料遅配が続く広告制作会社に合併話が来た

 創業約10 年。沖中勇作さんの会社「オキ・エンタープライズ」は東京都内で広告代理業とイベント制作を行う社員14人の小企業。しかし年商5億円あった売上がその半分以下に落ち込んでいた。

 取引先は地場の優良食品関連メーカーで、売上の7割をその会社が占めていたが、折しも起こったO157問題で、その取引先の売上が激減。広告・販促ツールの発注がほとんどなくなってしまう。

 社員への給料も支払えず、3ヵ月の遅配が続いていた。1人、2人と辞め、7人が残っていたが、その残った社員の給料を出すこともままならない状況はまだ続いた。沖中さんは新しいクライアントの開拓や新規事業のアイデアを模索するなかで、ある男性と出会う。その男性は沖中さんに合併話を持ちかけた。

 その男性は、健康食品の通販事業を行いたいということで、そのために広告に明るい沖中さんの会社と組みたいという話だった。沖中さんは、通販という新規分野と、健康食品という、表立って効能やスペックを訴求しにくい商材に不安を感じたが、背に腹は代えられないとこの合併話に乗った。

 社員にも早速この話をしましたが、沖中さんが不安を感じたように社員の間にもその合併を訝る様子が見て取れた。

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