COLUMN ビジネスシンカー

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2019.06

グローバル時代を生き抜く 異民族に学ぶ海外ビジネスネットワーク

迅速な決断スピード

 もう1つは、決断のスピードだ。80年代、日本の経営が欧米から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と賞賛されていた頃は、日本の経営は決して遅くはなかった。日本の経営者や役員たちは、会社全体の利益を重視し、和を重んじ、合議的に戦略を打っていた。結論を出すまでは慎重だが、一旦結論が出るとその行動は非常にスピーディで、しかも全員が一丸となって進むので大きな成果をもたらした。

 しかし、それは"先進国クラブ"という限られた世界での話だ。現在の世界は、新興国を含め、さまざまな国や地域がそれぞれの価値観やネットワークを駆使しながら、グローバルマーケットでしのぎを削っている。

 たとえ十分な情報が集まらなくても、あるいは逆に集まりすぎて、意見や議論が百出してもスピーディに決断を下していかない限り、グローバルマーケットで生き残っていけなくなった。

 決断のスピードアップと、変化に対応した柔軟な経営が求められているのだ。

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