COLUMN ビジネスシンカー

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2020.03

ビズシンカーインタビュー 人工衛星は都道府県で持つ時代に!
2020年 福井県民衛星「すいせん」 宇宙を駆ける!!

ルワンダの衛星製造の実績から
アフリカの市場へ

BIZ ● 参加企業の数は足りているのですか?

牧野● 3U衛星の製造では、県内企業4社が取り組んでいるのですが、春江電子は衛星の設計、その設計に基づいて鯖江精機が筐体の金属部分をつくり、そこにセーレンが中の電子基板回路を作り、外へ通信するアンテナ部分を山田技研が担当してと、得意分野がうまく噛み合っています。

既にルワンダ向けの衛星であったりとか、東京大学が開発した水推進エンジン(※)を積んだ衛星とか、オリンピックで使うガンダム衛星など、いろいろな衛星の話が来て製造に取り組みました。更なるオーダーに対応して広げていこうとすると、いまの体制だけでは無理なので、他の企業にもぜひ加わってほしいと思います。

BIZ ● ルワンダからすでにオーダーが入っているのですね。

牧野● 最初ルワンダ政府から東京大学に依頼があったようです。ルワンダは通信インフラが整備されていません。それで地上のデータを一回宇宙に飛ばして、衛星でデータを集めて、それを地上局に落とすような仕組みができないかということで、協力してほしいと。県内企業が東京大学へ研修へ行く中実力をつけていったので、じゃあ福井県さん一緒にやりましょうとなりました。2018 年7月には東京大学と県の製造系企業、県工業技術センターで共同研究契約を締結しスタートしました。

BIZ ● 実力は折り紙付きということなんですね。そうすると宇宙ビジネス展開は日本市場だけはない?

牧野● 国内だけだと数が限られてくるので海外を視野に入れたビジネス展開になってくると思います。

アフリカなどは有望な市場です。アフリカは地上インフラ整備が遅れているので、通信インフラにも衛星が使える可能性が高いと思います。いまアフリカのさまざまな国が困っています。我々は東京大学ですでにルワンダの衛星をつくった実績がありますので、そこからアフリカの市場に入っていけると考えています。

まずは福井の技術を学びたいという意欲のある人や、接点のある人を受け入れて技術交流を図って人材を育成する、そういった中から優秀な方が福井に残っていただく、来ていただくということもありますし、連携した国から受注を受けるということもあると思います。

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