COLUMN ビジネスシンカー

  • SHARE
  • LINE
2020.05

新型コロナのいまと
コロナ後を考える

足を運ぶ営業スタイルは
一気に過去のものに?!

業務として劇的に変わるのは、営業職だろう。従来のような飛び込みや訪問営業すらままならなくなる。いわゆるプッシュ型の営業ではなく、プル型の営業思考と行動が求められる。すでに「デキる」といわれる営業パーソンは、メールやSNSなどを巧みに使った営業手法にシフトしている。訪問が当たり前の営業ではなく、いかに訪問せずに営業をクローズさせるかが問われる。リモート営業に特化したツールはすでに何社から提供されているが、フェイスtoフェイスでのリモート営業であれば、オンライン会議ツールなども活用できる。

いわゆる「足で稼ぐ」営業タイプの人にとっては、「わざわざそこまで行く」ことに意味があった。とくに肩書のある人が遠方の得意先や営業先に向かうことは営業を受けるほうもかしこまるし、効果はあるだろう。アフターコロナではそれが全くなくなる。意味をなさないとまでは言わないものの、激減することは想像に難くない。営業の成果は営業ツールではなく、やはり事前のデータ分析能力が差となることは間違いない。顧客にとって真に価値のあることは何かを見極め、時に客が気づかない課題や問題をすくい上げ、しっかりとした解決策を提案する。ある意味、営業のエッセンシャルがますます問われてくるのがアフターコロナだと言える。

  • LINE