COLUMN ビジネスシンカー

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2020.10

1日3食食べたら社長失格? 有名人、アスリートが実践する
ファスティングとは?

ファスティングを極めると、
1食も食べずに生活できる・・・
不食を実践する人

ファスティングを極めると、何も食べなくて生きていける不食の状態になる。

「そんなばかな!」と思うかもしれないが、実際に何も食べずに何年も生きている人がいる。

その一人が、弁護士の秋山佳胤さん。弁護士としては珍しい理系出身(東京工業大学卒)の秋山さんは、体力に任せて司法試験の受験勉強をこなしていたが、ある時体調を崩してから体調管理の大切さ、不摂生の影響を実感、気功法を学び始める。それは西洋科学理論とはかけ離れた世界で、どんどん引き込まれていったそう。気力が充実して、空手を始めるようになる。食欲も旺盛で、1日3食しっかり取っていたが、次第に自然治癒力などスピリチュアルな世界にも傾倒し、2006年に不食を実践しているオーストラリア人のジャスムヒーンさんと出会った。世に「ベジタリアン(菜食主義者)」という人がいるが、ジャスムヒーンさんはそれを超えて、呼吸だけで生きている「呼吸主義者」だったのだ。感銘を受けた秋山さんもその年から次第に食事の量を減らしていき、 2年後2008年に完全に不食の生活に入る。

秋山さんはとりあえず、1日1食を目指していたが、いつの間にか完全に食べなくても生活できるようになったという。

1969年生まれの秋山さんは、体力は、若い時代に比べて断然現在のほうがあると言う。100メートルを走ったら10代より今のほうが速いとのこと。空手はやっているが、ふだんからランニングなどで鍛えてはいない。それでも体調はすこぶるよいのだそう。

体力に対する考えも大きく変わりました。「以前は徹夜が得意で、あたかも自分の原動力であるかのような錯覚をしていました。何日も徹夜ができる自分だからこそプロフェッショナルな仕事ができると考えていたのです。しかし、不食になってからそんな思い上がった心は跡形もなく消えました。なぜなら、不食をするとあまり眠らなくてもよいので、そもそも徹夜をするという「努力」が要らなくなったからです。それどころか、無理をしてまで働くことに魅力を感じなくなりました。

いまは忙しい時でさえ、悠々と仕事をしています。なぜなら、その気になればいくらでも時間があるからです。感覚的には、1日が3倍に使えるような感じです。(中略)

たとえば、食事をするとなると、食材を買うこと、料理を作ること、食べること、食休みをすること、使った食器を洗うことまで含めて、かなりの時間を浪費することになる。それが1日3度となると膨大な時間です。それが不食となれば、その時間が丸々ほかのことに使えるのです」(「食べない人たち」<マキノ出版>)

さらに食事を減らすことで、睡眠時間が減っていくことも証言している。また食べることで疲れることも指摘している。

「しかも摂取した栄養素が、体のなかで燃焼すると活性酸素が生じて、体を疲労させ、老化を促進することにもなります。食べれば食べるほど、人は疲れ、老化が進むのです」(「同書」)

不食の最大の利点は、明日の不安がなくなることだ。つまり飢える心配がないので、毎日が楽しい。いまを楽しむこと、いまを生きることを、以前にも増して大切にするようになる。

飢える心配がなくなるので、給料のために会社で嫌な思いをしながら仕事をし続ける必要もなくなり、逆に多少嫌なことがあっても気にしなくなる。

生きていくことに自信が持てるので、いまが充実してくるのでいまを大切にするようになる。

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