COLUMN ビジネスシンカー

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2021.01

曖昧で不安なコロナ時代を生き抜くための
2つの思考法
アート・シンキングと
ネガティブ・ケイパビリティ

人間の「わかりたがる脳」が深層の問題を看過させる

というのもおよその教育は記憶と理解によって、こうなりたい、ああなりたいという欲望を膨らますものだからだ。「ネガティブ・ケイパビリティ」の著者の作家で精神分析医でもある帚木蓬生さんは、そうさせているのは教育者ではなく、実は人間の脳であると指摘する。

なぜなら、人間の脳は"なんでもわかりたがる存在"だから。目の前にわけのわからないもの、不可思議なもの、嫌なものが放置されると、脳は落ち着かず、及び腰になり、なんとか「わかろう」とするのだという。

この脳のわかろうとする性質を利用し、ドライブさせているのが、ポジティブ思考、ポジティブシンキングである。しかし帚木さんはこれに警鐘を鳴らす。ポジティブ思考が蔓延すると表層の問題のみを捉えて、深層にある本当の問題が浮上しないことになりがちだからだ。

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