COLUMN ビジネスシンカー

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2021.01

曖昧で不安なコロナ時代を生き抜くための
2つの思考法
アート・シンキングと
ネガティブ・ケイパビリティ

わかりたがる脳は「絵画や音楽に戸惑う。」
絵画や音楽は「わかる」対象ではなく、「感じる」対象

なぜなら、「わかりたがる脳は、絵画や音楽に戸惑う」からだ。絵画や音楽は「わかる」ものではない。「感じる」対象だ。人々がそれぞれ持つ感じる力を共有し、高めていくことで「何が問題か」という像が浮かび上がり、解決すべき方向感が定まり、その解決レベルが共有される。そのためにキースのいう個別性を打ち消し、ありのままを見て感じることが重要になってくる。

もし感じることができないのであれば、何度もさまざまな絵画体験、音楽体験を繰り返せばいい。アート体験は繰り返せば感度があがっていくものだからだ。

闇のなかで宙ぶらりん状態にあっても、一筋の光を見出し、自己を客観化して、より最適な問題解決方法を探り出していく。闇の先には発展的な深い理解が待ち受けていると確信して、耐えていく持続力が身につくのである。まさにコロナ禍のなかで模索する人類に必要なケイパビリティ(能力)と言える。

では、その「わかりたがる脳」を「感じる脳」に変化させるアート思考はどういう思考なのか。どう取り入れていけばいいのだろうか。

その前にアートがなぜ現代に重要になっているのだろうか。

東京大学で美術を教えている東京大学文学部教授の三浦俊彦さんによれば、それはアートは現実世界から遠い存在だからという。

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