COLUMN ビジネスシンカー

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2021.03

知らずに「奴隷労働の手先」になってはいないか 知っておくべき
”サプライチェーンのいま”<後編>

カカオ豆、パーム油・・・
産品ごとに国際認証制度が普及

森林を破壊せず再生拡大させるためにはどうすればいいか─。有効なことは、そこに何らかの規制をかけることだが、これまでは規制を制定してもその規制が遵守されるかの確証が取りにくかった。

そこで増えているのが国際的な認証である。パーム油については生産時に森林破壊を伴っていないことを証明する「RSPO認証」の取得が求められるようになった。ユニリーバやネスレはパーム油の購入に際しRSPO認証、または同等の認証をパーム油提供メーカーに求めることを、企業ポリシーとして打ち出し、実行している。

カカオ豆については、持続可能なカカオ豆の生産を推進する世界カカオ財団(WCF)が、「フレーム・ワーク・フォー・アクション」を2017年に発足させている。カカオ栽培による熱帯雨林伐採を阻止するために、ネスレ、ハーシー、マース、ゴディバ、穀物商社のカーギルなどが参加し、実現に向けたアクションを起こしている。このアクションでは、カカオ豆の流通の認証・モニタリング制度を導入して、人工衛星画像分析を行いながらサプライチェーンの透明性を担保している。

こうした仕組みはコーヒー豆でも取り組まれている。

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