COLUMN ビジネスシンカー

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2021.06

アフターコロナ時代を生き抜く技術発想
プリンタとエンジン技術の関係とは・・・
技術の応用力を磨け!
あの技術はこう生かされた!

コルク事業から始まった
マツダ

一方、ロータリーエンジンの実現という自動車先進国のドイツでも実現できなかった技術で世界の度肝を抜いたマツダは、繊維ではなく、コルクの製造機から始まっている。創業者の松田重次郎氏は、幼い頃から機械好きで、コルク事業に関わる前、大阪の鍛冶屋で修業を積み、自ら鉄工所を起ち上げポンプの製造などを行っていた。重次郎氏はその後業績不振のマツダの前身となるコルク工場の社長へ打診されて就任するが、生き残りをかけてコルク生産から動力機の製造、とりわけ自動車の製造に力を入れた。

重次郎氏は1927年に社名を東洋工業に変更、鉱山用掘削機などを開発するとトップメーカーとなり、さらに1930年に三輪トラック 「マツダ号」を開発、ヒットを飛ばす。すべて自前技術での量産化をめざしたマツダ号には、エンジンのほか、バックギア付きトランスミッション、リアデファレンシャルなどの自社開発した主要機構が使われている。重次郎氏が培ってきた金属加工技術が存分に活かされていたのだ。

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