COLUMN ビジネスシンカー

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2021.08

エネルギーも食料も医療も。
利雪がGDPを押し上げる!
世界一の豪雪国「日本」の利雪戦略

雪国はこれからのユートピア。
まず雪国の人たちの意識を変えたい

伊藤●20年前描いてきたことが、かなりのことができるようになっています。雪室のような冷蔵倉庫が増えることは確実で、そこで熟成させた食品など、新しい食品・商品が生まれていくと思います。その時に問題になるのは、本当にそういう手順を踏んだしっかりした品質のものなのかということです。そうなると雪室の認証制度なども必要になってくると思います。そういう基準やルールづくりはしっかりしていく必要があると思いますね。

あとは雪国の人の意識です。当たり前かもしれませんが、雪国の人にとって雪って邪魔者なんですね。雪の恩恵を受けているという発想も視点もない人が多い。

確かに豪雪地帯では、雪が降ると交通が止まって、動かなくなることもあります。除雪しないと大変で、これはやらなければいけない。でもそれは雪が降るところにいる限りつきまとう。やっかい者、邪魔者と言ってると若い人はすぐ離れていって、行政は限界集落なんてレッテルを簡単に貼ってしまう。それではいけない。少なくとも大人たちが、雪が邪魔だ嫌だって言っている限り、子どもたちもそう思ってしまうし、過疎化は止まらない。

そうではなく雪が降るから仕事ができる。豊かな暮らしができると思えるようにしないといけないと思うんです。実際その可能性が十分ある。「俺の住んでる雪国は何にもないんだ」っていう人がいますが、たくさんの可能性があるじゃないかって言いたいんです。雪があることでユートピアになれる。

雪国の人はそのユートピアの入り口にいるんだということを、自覚してもらいたいし、雪の降らない地域の人は、雪を使ったコンテンツについてもっと目を向けて欲しいなと思っています。

BIZ●すごく夢のある話、元気が出る話を伺った気がします。今後の展開を期待すると同時に、何か具体的に応援したいと思いました。ありがとうございました。

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