COLUMN ビジネスシンカー

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2021.09

混迷を深めるVUCAの時代だからこそ。 知っておきたい
「大人の義賊史」

義賊のなかの高貴な貴族、シルビーノ

南米のブラジルでは、「カンガセイロ」という義賊が登場する。代表的なのはブラジルのロビン・フッドと言われたアントニオ・シルビーノ(1875〜1944年)。富農の出のシルビーノは教養もあったが、1897年に父親が血縁集団間の紛争で殺害されると、その復讐のためにカンガセイロになる。シルビーノはやがて頭目として活躍し、資本家の略奪を繰り返したが、略奪品を貧しい者に分け与え、また農地問題に立ち入り、境界線の策定の調停をしたり、家族争いをまとめたとされている。また他人の妻や娘には手をかけず、家族の名誉も守ったといわれている。義賊研究者のボブズボウムは彼を「義賊のなかの高貴な貴族」として紹介している。

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