COLUMN ビジネスシンカー

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2021.10

知っていれば、ビジネスが楽になる! 経営心理学の基本講座

融資の際に金融機関は何を見ているか

人間の心理について独自の洞察眼をもっているのが金融機関だろう。

金融機関に融資を依頼すると、担当者が融資先を訪れて経営者の人柄や会社の雰囲気や技術力など、決算書など数字に表れない情報を読み取る。そういったチェックポイントに「トイレが綺麗かどうか」がある。

「トイレが汚くても、業績が良ければいいじゃないか」という声が上がりそうだが、実はちゃんと理由がある。トイレが汚いというのは、その会社の社員が依存的だからだ。つまりトイレが汚いということが分っていても、誰かが掃除をするだろうと思って主体的に動かない、考えない人が多いと判断するわけだ。依存的な社員が多いと、業績が悪くなったときにその理由を他部署のせいにしたりするので、自分たちで何とかしようという空気になりにくく、赤字が続き、倒産する可能性が高いと判断するのだ。

ほかにも、「雨の日に傘立てが社員の傘で埋まってるような会社には融資をしない」「サンダル履きで応対するような企業には融資しない」というケースもある。傘立てが社員の傘で埋まる会社は、顧客視点の足りない会社、自己中心的な会社と見られ、サンダル履きも同様に判断される。

人の心理は、発言や行動に出る。それは見る人が見れば、その人が所属する組織がどういう会社や集団であるかが分ってしまう。

経営やビジネスに心理学をもっと取り入れてみてはいかがだろう。会社の雰囲気や業績が大きく変わるかもしれない。

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