COLUMN ビジネスシンカー

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2021.10

【new comer&考察】
非接触サービス、続々。コロナで完全移行⁉
変わる小売の「あたりまえ」。

接客はするが、接触はしない―。どうやらこれがアフターコロナのニューノーマルとなるようだ。

緊急事態宣言のたびに店を開けたり閉じたりさせられた小売業界では、続々と新たな非接触サービスが誕生している。

外食ではいまや各テーブルに置かれたタブレットを客が操作してオーダーするのが基本。ドリンクを頼めば、グラスの数までしっかり入力することになるので、オーダーミスがまずない。味気ない気もするが、慣れてくれば妙な気を使わず便利だ。

なかでも回転寿司チェーン「くら寿司」の非接触化は進んでいる。

今年1月にオープンした東京の渋谷店は、パネル自体がタッチレスになっている。入店後店頭のパネルに指を近づけるだけで人数が入力でき、案内のレシートを受け取って席のQRコードを読み取れば、自分のスマホからオーダーができる。会計は食べ終わった皿を投入口に入れて会計ボタンを押して、レジでレシートのバーコードを読み取れば金額が表示され、キャッシュを投入するかクレジットで決済すれば、店員と接触はないどころか会話せずに食事ができてしまう。くら寿司はこの非接触店舗を今年中に全店で展開する予定だ。くら寿司はこの非接触システムで客の安心感を得たのか、2021年4月の中間決算は、売上高が前年同期比で14.1%アップの745億円と過去最高を叩き出している。

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