COLUMN ビジネスシンカー

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2021.11

【new comer&考察】
プロテインはかまぼこで摂る時代!?
盛り上がる“フィッシュプロテイン”市場

もともと良質なタンパク質の塊であるかまぼこをフィッシュ・プロテインバーとして再構築したところがポイントだ。「タコのガリシア風」「金目鯛のアクアパッツァ風」「ほうれん草とホタテ入りグラタン風」の3つのフレーバーが用意され、野菜などもバランス良く配合されている。味も素材の旨味をバランスよく引き出している。同社はさらにフィッシュプロテインの利用を広げようと、かまぼこなどの練り製品の材料を粉末にした「万能すりみパウダー」をインターネット販売。さまざまな商品に組み合わせて使えるとあって、他のスーパーなどの惣菜メーカーなどから引き合いが来ているという。

こうした動きに、業界団体も反応。一般社団法人日本かまぼこ協会は2021年8月24日から毎月24日を「フィッシュ(=24)・プロテイン」の日として、量販店などにロゴをつけたコーナーを設置して積極的にPRしている。合わせてフィッシュ・プロテインのロゴも作成。ロゴを表示できる商品は、製品中に魚肉プロテインの量が100gあたり8.1g以上、もしくは4.1g/100kcal以上の条件をクリアしたものを認可している。

すでにこのロゴを表示した商品も続々出ている。

蒲鉾の老舗、新潟県新潟市の「一正蒲鉾」では、カニ風味かまぼこの「オホーツク」など7種11点の同社製品を詰め合わせた「フィッシュプロテイン」セットを¥2499で発売している。

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