COLUMN ビジネスシンカー

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2022.02

【new comer&考察】
スマホの位置情報が、日本のインフラとビジネスを変える!
位置情報×オルタナティブデータで広がるニュービジネス

どこを走ればお客が拾えるかを教えてくれるKDDI、トヨタ、ジャパンタクシー開発の「配車支援システム」

 トラックを主体とする運輸会社にとって、この位置情報サービスはもはや必須のシステムとなっている。運輸関係者向けの位置情報サービスでは、走行位置、効率的配車、効率的配送ルートなどがわかり、またこうしたデータがそのままクラウドに溜まるので、ドライバーが配送終了後、日報を書き込む手間も不要だ。顧客側にとっては荷物の到着時間が読めるため、前後の作業を無駄なく準備できる。
 人を乗せるタクシー業界でも位置情報サービスは革新を起こしつつある。いまやスマートフォンから最寄りのタクシーを呼ぶ、配車アプリは一般化しているが、タクシー会社側の乗車需要予測システムも進化している。
 タクシー会社のジャパンタクシーと大手通信キャリアのKDDI、トヨタ、コンサルティング会社のアクセンチュアは、一帯のイベント情報や人口動態情報をかけ合わせ、タクシー需要を予測してタクシーに配信するシステム「配車支援システム」を開発している。
 タクシー車内に搭載されたタブレットの地図上に、予測される乗車数が表示されるほか、周辺一体の空車台数なども表示されるので、タクシー会社は需給の状況を見ながら配車を進めることができる。このシステムにはタクシー需要に影響を与える気象状況やバスなどの公共交通の運行状況、大規模イベントの状況がデータとして取り込まれて、場所や天気、時間帯に応じた需要に的確に対応できる。東京都内で行ったテストでは、実に需要予測94%の精度を実現したという。

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