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太陽の黒点の数で景気は変わる? – AI時代に太陽黒点の影響を考える

 世界を襲ったパンデミックが小康状態となったと思ったら、ロシアとウクライナの戦争やパレスチナとイスラエルの戦争が勃発し、一気に世界中がきな臭くなった。砂漠の国リビアでは2万人を超す犠牲者を出す洪水が起こるなど、予測不能な異常気象も続く。一方で生成AIなど科学技術の発展が人類の未来を変えようとしている。世界はますます混沌とし、科学技術の進化がかえって予測を難しくしているような気配さえ感じてしまう。そこで改めて注目したいのが太陽である。古より人類は太陽活動から未来を予測してきた。とくに太陽の黒点の数は地球上に影響を与え、景気の変動や文明の創出などにも関わってきたという。「まさか、そんなオカルト的な…」というなかれ。納得するだけの材料はあるから。

複雑化し、グローバル化する時代でも支持される景気循環の法則

 誰でも景気はずっと上向きでいてほしいと願うが、現実はそうはならない。では、ずっと下向きかというと、どこかで反転する。

 問題はそれがいつ起こるのかということだ。人類は資本主義社会が成立してから、こういったことの分析をし、予測したりしてきた。科学技術が進み、人間の脳を超えるAIまで生まれた現在では、その精度は格段に上がってきている。エコノミストやデータサイエンティストなどの専門職も生まれて、そこからさまざまなデータや分析情報や予測・予報が発信されている。
 その一方で世の中全体がどんどん複雑化しているため、複雑化と精度と確度のいたちごっこの様相を呈している。
  結局は、確度の「高そうな」、精度の「ありそうな」データや解説を読み込んでは、自分の仕事の拘わりとの連関で、自ら景気を判断していくしかないだろう。その判断材料の一つとして、多くの人に知られ、支持されている経済法則などが挙がってくるのではないだろうか。
 すでに多くの先達がいろいろな分析を重ねて理論化し、さらに多くの専門家がそれを追試、検証したりしている法則だ。
 代表的な法則としては、「キチンの波」「ジュグラーの波」「クズネッツの波」「コンドラチェフの波」がある。経済などを学んだ方なら、聞いたことがあるだろう。
 キチンの波はアメリカの経済学者「ジョセフ・キチン」が1923年に発見した景気循環の法則で、約40ヵ月ごとに起こるもの。循環の波が起こる原因は、企業の在庫調整とされ、主な経済循環の波のなかで最も短期。
 ジュグラーの波はフランスの経済学者「クレメンス・ジュグラー」が1860年に唱えたもの。約10年サイクルで起こるとされる景気循環の波で、主に企業の設備投資と関わっているとされる。
 クズネッツの波は、アメリカの経済学者「サイモン・クズネッツ」が1930年に主張した約20年にわたるサイクル。住宅や商業施設の建て替え時期を境に起こる循環。コンドラチェフの波はロシアの経済学者「ニコライ・ドミートリエビッチ・コンドラチェフ」が1925年に発表した法則で、約半世紀、50年を周期に景気循環の波が回るというもの。大きな技術革新があると起こるとされている。
 複雑化、グローバル化が進んだ現代においては、あてはまりにくい法則が出てきたりもしている。また法則性は認められるものの、明確な理由や原因がわかっていないものも多い。
 たとえば、コンドラチェフの波の要因としては技術革新説のほか、戦争や農業生産性説、インフラ投資説、マネーサプライ説、さらには資本主義の矛盾説なども挙がっている。それらを考慮してもそういった理論や法則には「なるほど」と思わせる法則性があるし、いろいろな統計を見ていくと、それらを(厳密ではないものの)裏付けるデータが表れている。

 ジュグラーより先に景気循環を見抜いた学者がいた

 こうした法則は、特定の誰かや特定の学派が集中的に発見したものではなく、いずれも国籍も年代も違う別々の専門家が独自に発見、主張している。
 実は個別と思われるこれらの理論にはベースとなる法則があると言われているのだ。それが太陽活動である。かねてより人類の営みは太陽によって大きな影響を受けてきた。太陽は気候や気象に影響を与え、その恵みである食物はとくに影響を受けている。科学の進んだ現在でも、冷夏が続けば野菜作物は高騰し、また気温が高くなっても不作が起こる。
 その太陽活動の様子を示すのが太陽表面に現れる黒点の数だ。古くより太陽の表面に現れる黒点の数が多ければ太陽活動が活発となり地球の気温が上昇するとされ、また黒点の数が少ない時は気温が下がるとされてきた。
 先に紹介した景気循環の説のうち、最も古く説を唱えたのがジュグラーだが、ジュグラーより先に景気循環説を唱えた人物がいる。それがイギリスの経済統計学者「H・クラーク」だ。
 クラークはイギリスの経済統計から、過去10年から11年ごと、54年から55年周期で経済恐慌や飢饉が繰り返されてきたことを突き止め、こうした景気循環などの経済活動を研究対象とする学問を「物理経済学」と呼び、この普及に努めた。
 また、彼はさらに経済変動の原因を生産統計のみならず、気象や天文に求めようとした。クラークの研究は十分立証されるまでには至らなかったが、その理論は経済学や経済に少なからず影響を与えている。

 クラークの研究を引き継いだジェヴォンズ

 クラークの考えを引き継いだのが、「W.S. ジェヴォンズ」だ。ジェヴォンズは経済学の名付け親として知られているが、さらに彼は気象学の専門家でもあった。彼はその学問背景を活かし、1875年に「太陽周期と穀物価格」という論文を発表。その後「太陽商業周期」まで一貫して太陽活動と経済活動の関係を理論的に解き明かそうとした。
 ジェヴォンズは、太陽表面に出現する黒点数の変化によって、約11年ごとに穀物価格、ひいては経済活動全般に一定の循環をもたらされると説いている。
 ジェヴォンズが活躍した19世紀はいまより経済活動がもっとシンプルだったし、また工業化が進んだイギリスとはいえ、いまよりも農業生産が経済全体に影響を与えていた。天候に左右される農業は太陽の影響を受けやすく、その論は受け入れやすかったかもしれない。

工業化、情報化が進んだ現代は、
より太陽活動の影響を受けやすくなっている

  工業化、情報化が進んだ現在の経済では、太陽活動の影響など考慮するに至らないという専門家も多いようだが、改めて検証していくと、その影響が少なくないことが分かる。
 たとえば、コンビニエンスストア。
 コンビニエンスストアでは、気温1℃の変化や晴れか曇りか降雨かなどで売上げが大きく変わってくる。海外の調査では、気温が1度上がると客が9人増えるとされている。また国内のコンビニでは雨が降るだけで売上が10万円落ちるとされている。
 1店舗の売上げ、しかも1日では大した変化にはならないだろうが、全国のコンビニ(大手9チェーン)は2023年5月末現在で約5万8,000店舗ある。単純計算で1日に58億円が減ってしまうことになる。
 また年間降水量が増えると物価が下がり、デフレになるとのデータもある。
 一般に降水量が例年より10%上がると人もモノの動きも10%減り、物価が下落すると言われている。
 一方台風の上陸回数の少ない年は小売りの売上げが上がる。1951年から84年までのうち、5月まで台風が発生しなかった年の大規模店の夏の売上げは、平均で前年比7.6%も上がっている。

 10年に1度ロシアの作付限界線は200kmも北上、南下する

 またグローバル化の進んだ現在では、海外での穀物の収穫、漁獲高は各国の消費者物価や経済にむしろ大きな影響を与えるようになっている。
 ロシアの気象学者の研究によればロシアではおよそ10年に1度、暖かくなる年があり、ロシア平原における有効積算気温の等値線は約200kmも北上し、逆に10年に1℃の低温年は、200km南下するという。つまりそれだけ作付面積が変わるのだ。
 また穀物の場合、イネやトウモロコシなど熱帯、亜熱帯産の植物は温度要求が高いため、小麦などに比べ影響を受けやすいと言われる。
 農業だけでなく漁業も同様だ。昨今では海水温が異常に高くなるエルニーニョ現象や海水温が下がるラニーニャ現象が知られるようになったが、たとえば代表的大衆魚であるマイワシは、0.6℃の水温変化で約300万トン水揚げ量の格差が生まれてしまうと言われている。

 気温1℃でガス消費100万ℓが増える

 もちろん気温気象の変化は人間のエネルギー消費に大きな影響を与える。
 気温が下がれば、体温を維持するために摂取カロリーは増える。逆に暑くなれば、摂取カロリーは減る。それに応じて消費されるエネルギーも減っていく。
 また暖房や冷房のエネルギー消費量も変わってくる。国立環境研究所の調査では、気温はおよそ20℃を境に1℃上昇するとエネルギー消費量は増え、東京電力管内では湿度80%においては、1℃ごとに約992〜1687MWh消費電力が増加するという。
 このように工業化の進んだ現代であっても、経済活動は気温や気象変化の影響からは逃れられない。温暖化が進んだ現在はむしろその影響は大きくなっていると言える。
 経済がグローバル化していったために、実需を上回る大量のお金が、世界中を回り始めたからだ。

 気象変化に投機マネーがうごめく

  アメリカの外交問題評議会が発行する「フォーリンアフェアーズ」のリポートによると、2008年以降、小麦やトウモロコシなど代表的な穀物はじわじわと上昇し、2010年4月以降でも70%以上値上がったといわれる。
 この上昇はサブプライムローンなどに回っていたマネーが行き場を探した結果、穀物などに回ったとされる。穀物だけではない。石油などの燃料、鉄鉱石や銅などの鉱物資源、あるいはレアメタルやレアアースにも流れ込んでおり、いずれも空前の高値が続いている。風が吹けば桶屋が儲かるような事態が、いま世界中で起きている。

太陽黒点活動は、4つの代表的景気循環のベース

 こうした経済変動のベースにあるのが太陽の黒点周期というわけだ。太陽の黒点は、基本的に約11年で増減する。これはまさにジュグラーの唱えた10 〜 11年で起こる経済循環に合致する。
 実はこの他にも太陽の黒点の変化による周期は確認されている。
 『太陽活動と景気』の著者で景気循環所所長の嶋中雄二さんによれば、太陽活動のサイクルは次の4つに分かれるという。
 1つ目は「エルニーニョサイクル」。これは太陽の輻射熱によって起こるサイクルで、およそ3.5年ごとに変化し、ちょうどエルニーニョが起こるサイクルと合致する。
 2つ目がジュグラーの波と同じ約11年で起こる「シュワーベサイクル」。
 3つ目が約22年で回る「ヘールサイクル」。これはグズネッツの波とサイクルが合う。
 さらに55年周期で起こる「吉村サイクル」。これもコンドラチェフの波とサイクル的にはほぼ一致している。
 ジェヴォンズは1800年から170年以上の統計を辿り、平均で10.466年の恐慌サイクルを発見したのだった。この山と谷をシュワーベサイクルと対比していくと、山と谷がすべて一致することはないものの、極めて形状が相似している。
 すなわち、黒点が多く現れる太陽活動が活発な時は景気が良く、逆に少ない時は、景気も低迷するのだ。
 では、グズネッツサイクルとヘールサイクルはどうか。
 たとえば日本の製造工業の生産額の成長率をとっていくと、ヘールサイクルと相似していることがわかる。またアメリカのダウジョーンズの商品先物の現物相場指数や、国民所得の成長率のカーブを合わせてみると、その描く山の形が相似していることに気付かされる。
 ではもっと長い50年、55年周期のコンドラチェフではどうか。
 嶋中さんによれば、コンドラチェフ自身が調べたアメリカの工業製品価格と、農産物の価格と黒点数の動きを合わせてみると、逆相関の関係が現れたとのこと。つまり黒点数が増えると価格が低下し、黒点の数が減ると価格が上昇するというのだ。
 どこまで相似しているかは人によって判断は分かれるだろう。しかし大きな波形は互いの線をなぞりあっているのである。

 約200年で起こる「小氷河期」

  黒点数の周期はほかにも確認されている。およそ 100年スパンで相対的な温暖期と相対的な寒冷期を繰り返し、200年から220年ごとに『極小期』と言われる、黒点の数が極めて少ない『小氷河期』状態を起こすとされている。
 『太陽黒点と歴史の脈動』など、太陽黒点研究で知られる住田紘さんによれば、この極小期は過去1000年で、1100年頃に起こった「オールト極小期」、1340年頃に起きた「ウォルフ極小期」、1500年頃に起きた「シュペラー極小期」、1700年頃に起きた「マウンダー極小期」の4つがあることが知られているという。
 住田さんによれば、こうした極小期を含む寒冷期には革新や革命が起こりやすくなるという。

 小氷河期に起こったルネッサンス

  ウォルフ極小期からシュペラー期については、とくに低温が続いた時期で、ヨーロッパでルネッサンスが起こり、さまざまな技術革新が生まれるきっかけになったのではないかと推察されている。
 教会で祈りを捧げても、君主に仕えても気候変動は変わらず、ペストなどの疫病が流行し、合理主義的な改革の発想が誕生し、広まったと考えられるという。つまり信仰の時代から人間の合理精神に基づいた文明、文化が開花していった時代ともとれるという。
 こうして生まれた合理主義は地中海交易を経て、やがて世界的な大航海時代に繋がっていったとも言われている。
 またマウンダー極小期には、イギリスの二大革命、すなわち清教徒革命と名誉革命が起き、立憲君主制の基礎ならびに重商主義がもたらされ、都市への人口の流入、さらにはその後に起こる産業革命の素地が形成されたとしている。
 にわかに信じられないとしても、一つの歴史的ストーリーとしては筋が通っていると言える。

  次々と発覚する太陽活動と病との関係

  疫病などの流行についても太陽の黒点は大きく関係しており、実際にそれを追った学者も数多くいる。 
 ロシアの科学者で歴史家のA・L・チジェフスキーは、1764年から1900年に至るサンクト=・ペテルブルク市、1800年から1900年にかけてのロシアの総死亡率を分析した結果、太陽の黒点周期と一致していることを発見した。彼はまたペスト、コレラ、インフルエンザ、回帰熱、脳性髄膜炎、ジフテリアなどの病、さらには病害虫の影響が太陽黒点の活動に驚くほど対応していることを発表している。
 彼は、「ペストは6世紀以降、太陽黒点が最小の時に比べ、最多の時に約2倍も起こっている」とし、この理由を太陽からの紫外線などの放射線に求めている。
 またロシアのサンクト=ペテルブルク市とスヴェルドロフスク市における救急車の出動記録によれば、太陽活動が活発な日は、静穏な日に比べて、心筋梗塞と狭心症の発作が 20%多く、またロシアの複数の病院のカルテを総合して調査した結果、入院患者数は太陽活動が活発化する時期に増加していることが判明している。
 一方ドイツ人のB. デュールとT. デュールは、太陽の黒点、磁気嵐、オーロラと自殺の関係を調べた結果、太陽活動が特に活発な日には自殺者が8%増加していることを見出している。
 ほかにもアメリカの整形外科医、R. ベッカーは、精神病院への入院が太陽のフレアと相関していることを見出している。

 2500年ごとの大循環では、
都市文明が起こり、科学革命が起こった

 さらに太陽黒点のサイクルでは、およそ2500年の大循環があるとされている。2500年に1度、黒点の数がゼロ状態になる時期があるのだ。
 この説に則ると、まず紀元前3300年頃に世界に起こった都市文明の革命、さらに紀元前800年頃から始まった精神革命、1700年頃から始まった科学革命は、この黒点ゼロ期に起こったものだとされる。 
 都市文明の革命は、すなわちエジプト、チグリス・ユーフラテス、インダス、黄河の四大文明を生み、精神革命ではイスラエルやギリシャ、インド、中国などの高度な哲学宗教を生んだ。科学革命は宗教から離れて近代科学を生みだし、産業革命や資本主義を形成していったという。
 太陽の黒点は、いわゆる経済の景気循環になぞらえるようなサイクルでは、黒点の数が増えた時に経済活動を押し上げ、活性化する現象が見受けられるものの、より長期のサイクルでは、黒点の数が少ない時、社会の停滞、閉塞を打ち破るような大きな革新や革命が起こってきた——そういったことが言えるのかもしれない。

 21世紀は黒点の数が激動する世紀

 実はこの10数年はまれにみる黒点の数の増減が激しい時代となっている。
 アメリカのNASAは、 2008年の9月の段階で黒点がまったく観測されない日が50日あまりになったと発表している。黒点の停滞ぶりはその後2009年になっても続き、国立天文台の観測では1月が4日、2月に1日あったという。
 2008年から2009年にかけて世界経済に何が起こったかは、みなさんご存じだと思う。
 あのリーマンショックである。これが偶然なのかどうかは個々の判断に任せることになるが、太陽系の中心の恒星である太陽が地球に影響を与えないわけがない。
 直近の太陽はどうなのか。
 アメリカのNASAの発表では、2023年1月の太陽の黒点は過去20年のどの年より多かった。
 現代の科学者たちは、黒点が多い太陽の活動期には強力な太陽フレアが発生する可能性があるため、電波や電子機器に影響を与え、送電網を破壊する可能性もあると言っている。電波障害や交通機関の麻痺などが多発する可能性が指摘されているのだ。これは電子通信機器に多大な影響が出れば、情報だけでなく輸送が止まる可能性があるということだ。アメリカの連邦航空局は無線通信と衛星通信の両方がないと航空機の運行を許可しない。太陽フレアの活動で衛星通信や無線に影響が出れば、多くの航空機が欠航を余儀なくされる。
 すでに、強力な太陽フレアが北米、中米、南米に広範な電波停電を引き起こし、また予期せぬ太陽フレアによってアリゾナ州まで南下するほどの明るいオーロラが観測されている。
 今世紀に入り地球温暖化の阻止が世界最優先課題となっているが、もっと長期で宇宙気象を研究する専門家の中には、最近の熱波や洪水、ドカ雪など激しい気象変動は、氷期の入り口に入った現象ではないかと指摘する声もある。
 立命館大学の中川毅・古気候学研究センター長は、福井県の三方五湖の一つである水月湖に堆積する「年縞」と呼ばれる何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層をもとに、10万年以上のスケールで過去の気候変動を分析してきた。それによれば、間氷期は温かいだけではなく気温の変化が少なく安定しているのに対し、氷期は寒いだけでなく寒暖の差が激しく気候全体が不安定であることがわかってきているという。
 その理由として挙がっているのが、太陽の黒点が2020年に100日以上観測されない状態が続いたことだ。2020年は新型コロナウイルスが一気に世界中に広がった年だ。
 100年に一度、1000年に一度といわれる事態が起こり、なおもさまざまな危険、天変地異が想定されている。奇しくも、世界は100年に一度のパンデミックを経験し、戦争や紛争が勃発している。パキスタンやリビアでは想像を絶する洪水が起こり、とくに砂漠地帯で起こったリビアの洪水では2万人以上も犠牲になったとされる。一方で生成AIなどかつてない文明の変革が起こっている。
 太陽で未来を予測するというと、どこかオカルトめいたものに聞こえるかもしれない。だがこれまで見たように、多くの先達が太陽活動を経済や社会の予測に役立てるように研究を重ね、今なお太陽黒点との関係の解明に力を注いでいる。未来を言い当てることはできない。だが黒点をはじめ、太陽活動の歴史を検証することで、さまざまな備えができるかもしれない。みなさんはどう考えるだろうか。

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