COLUMN ビジネスシンカー

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2018.07

“きっちり”し過ぎて損をしていないか? ビジネスは<だらしな系>のほうがうまくいく?

だらしないと思われることには、きっちりにはない魅力と効用がある!

 たとえば、散らかり系タイプでは、机の上のものが雑然としていても、必要なものがすぐ手の届く範囲にあったりする。本人は無意識にものを置いていたりするので、何かを取り出すときも"なんとなく"そのあたりを探るだけで必要なものが取り出せたりする。

 確かに目的のものをより素早く取り出すには、ジャンル分けや時系列に分類したりしてファイリングしてインデックスをつけ、棚や引き出しにきちんと整理されているほうが便利ですが、その労力と時間を考えるとどちらが有効なのだろうか。

ほかのだらしな系でもさまざまな効用がある。

 ごちゃまぜ系タイプでは、買ってきたCDや本をそのまま無造作に棚に入れていけば、ほぼ最新のものが常に端に来るようになり、最新のものを取り出したりする際は便利だ。

 時間にルーズ系タイプの行き当たりばったりの旅をする人は、目的地までの時間が読めなかったりするが、予想もしなかった感動や発見に出会う可能性がある。

 場当たり系タイプでは、その日の仕入れでメニューを決める料理人のように、あるものの中で利益を出すことが考えられるようになるし、一貫性なし系では、きまぐれでころころやり方を変える上司がいる一方、良いと思った部下の意見をすぐに取り入れ臨機応変にやり方を変えることができる。

 また、ノイズ混濁系タイプでは、知人の何気ない一言で、斬新な商品を開発したりする企画マンがいたりする。

 境界があいまい系タイプには必要な時に必要な人材を集め、動かすことができる機動的な組織である可能性があり、注意力散漫系タイプには、一つの仕事をしているときに、ほかの仕事のヒントが生まれ、別の仕事の行動にすぐ移せるような人がいる。予測不能系タイプでは、社内の常識にとらわれず、必要であれば新しい発想で独自のルールをつくって適応させたりする......。

 このようにだらしな系はそれぞれに"しっかりとした"効用があるのだ。にも関わらず、それが十分組織や社会で認めてこられなかったのは、近代社会が「きっちりイコール正義」というような刷り込みがなされてきたからかもしれない。ただ、だらしないというイメージが、だらしな系の組織や考え、その人を拒絶していることが多いのだ。

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