COLUMN ビジネスシンカー

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2018.08

ビッグデータ時代に押さえておきたい 統計データの見方のキホン

新聞や雑誌の記事はデータを先に見る 癖をつける

 ではデータ分析の専門家は統計データをどう見ているのだろうか。

 『統計思考力』という本を著した統計学の専門家である東北学院大学の神永正博さんは、データのついている新聞や雑誌の記事を読むときには、本文より前に「データを先に見てから読むと、記事に書かれていないことまで見えてくる」と言う。

 そうすることで、「記事があえて無視していること」や「ささいなことが大げさに書かれていること」、「グラフに対して数字が抜けている」、「そもそもデータが不足している」といったことが見えることがあると語っている。

 現代のビジネスでは、文書化して説明する機会が増えている。その際にどのようなデータを使うかで、相手の印象は大きく変わることは言うまでもない。

 ただそこで心しておきたいのが、「自分の考えを補強するデータが見つかったからと言って、それが事実とは限らない」ということだ。

 そういう場合は「試しに反対の意見を補強するデータを検索してみましょう。おそらく出てくるはずです」(神永さん)とのこと。そういったデータを見て検討して、記事やレポートにしていけば、より説得力のある内容になることは確かだ。

神永さんによれば、データを使うとき大事なことは、

・データを先に見る
・誰かが解釈する前のデータを見る
・自分の仮説に反するデータも集める

の3つだ。

 特に誰かが解釈する前のデータを見ることはデータに対する「読む力」を高めてくれるはずだ。

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