COLUMN ビジネスシンカー

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2018.09

チャンスを活かす!ピンチを切り抜ける! 大人が知っておきたい「ビジネスの法則」

⑥ランスの法則

うまくいってる時には、手を加えるな!

 ビジネス書や経済誌を開くと必ず出てくるのが「イノベーション」の文字。「進歩、革新をしないと時代に取り残される」とメディアは煽る。しかしいたずらにイノベーションを起こそうと躍起になってもいい結果に繋がるとは限らない。1977年、アメリカのジミー・カーター大統領時代に政府要人として活躍したバート・ランスは、「壊れていないなら、直すな」と言い放ち、話題を集めた。彼の言葉は、予算が本当に問題のある分野に割かれず、問題のない分野に配分される様子を皮肉ったものだが、これが後にひとつの箴言となって広まった。

 「ものごとがうまくいってる時には手を加えるな」と。

 家電品や車などでは、定期的にモデルチェンジをするが、これが改善ではなく、何かを変えようという意識で取り組んでいると市場からそっぽを向かれたりする。行きつけの料理店が、定番メニューをやめて季節メニューを出したところ、客足が遠のいたといった例はよく聞く話だ。

 有名な話ではアパレルブランドの「GAP」が長年馴染んでいたロゴマークを変えて、その劇的な変わりように顧客から批判を浴び、もとに戻したことがあった。おそらくGAPは、「ブランドは半分は顧客のもの」であるという基本認識を忘れてしまったのかもしれない。

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