COLUMN ビジネスシンカー

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2019.05

現有資産を捉え直して、儲けのポイントを探る! 令和の時代に押さえておきたい儲かるビジネスモデルの研究

令和時代で変わるビジネスモデル、変わらぬビジネスモデル

 令和の時代が明けた。

 世界を見渡すと新しい元号だからと言って喜んでいられない状況が続いているが、より明るい未来を信じ、少しずつでも明るい「今」をつくっていくことに皆であ「和」せて力を注いでいきたいものだ。

 振り返ると平成は災害の多い時代だった。それは平成という時代が悪かったのではなく、地球の天変地異がたまたまこのタイミングに続いたという捉え方が正しいだろう。

 ビジネスではなんと言ってもIT化が一気に進んだ。特にネットはあっという間に社会に浸透し、ビジネスの構造を変えてしまった。多くのネット長者を生み、なかには国家を超えるほどの資金を有する企業も生まれた。ネットビジネスの特長は1つのモデルが成功すると同じようなビジネスが一気に広まることだ。

 たとえばオンライン英会話の事業者は10や20では済まない。ネット通販も大小様々ある。ネットを通じて自分の不用品を売買するネットのフリーマーケットも一般化している。メルカリばかりではないのだ。いままでにないビジネスも生まれた。「You tuber」などはその典型だろう。いまやYou tuberは男女の小学生憧れの上位の職業となっている。You tubeなどの動画サイト上でいろいろなスキルや教育をするサービスも増えている。カリスマと呼ばれる先生や講師が効果的で面白く授業を行い、それのほうがためになるなら、教育する場としての小学校や中学校はいずれなくなってしまうかもしれない。

 ネットのほかに令和時代に大きく社会を変えていくキーワードがAIだろう。昨年、一昨年は将棋の藤井聡太さんの快進撃が話題となったが、肝心の将棋自体はAIが人間を追い抜いている。

 もはやAIは作曲もするし、絵も描く(しかも巨匠レンブラントが生きていたら描くであろう絵を予想して絵の具を使って描くのだ)。

 名シェフの料理をつくるAIロボットも開発されている。令和の時代には人は本格的に家事から開放されるかもしれない。

 いずれにせよ、誰にどのような価値を提供するかが、ビジネスの基本にあることは確かだ。誰に何を提供するか─を考えることだ。それはすなわち、誰が顧客かを定義することでもある。

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