COLUMN ビジネスシンカー

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2019.05

現有資産を捉え直して、儲けのポイントを探る! 令和の時代に押さえておきたい儲かるビジネスモデルの研究

コストを収益に変えたビジネスモデル

 ビジネスモデルを考えるときに重要なことは、最大のコストに目を向けることだ。いままでかけていたコストが、発想の転換で収益源となる可能性があるからだ。

 足裏マッサージなどを手がけるRAJA社は、リフレクソロジストと呼ばれる専門の足裏マッサージ師を自社養成し、各店舗に配置している。養成は自社のスクールに研修生が授業料を払って行われる。

 先の美容師の例では、美容室側が給料を払って一人前にしていたが、これとまったく逆の発想だ。つまり育成期間を学校の教育・研修とすることでコストから収益に変わったと言える。ただし、このビジネスモデルの場合、ある程度の事業規模が必要となる。卒業後の勤務先を確保する必要があるからだ。ただ仮に勤務先が確保できなかったとしても、一定の専門教育・研修を受けた証明となり、同業種への転職は有利に働く可能性があるので、卒業者にとってもメリットはあると言える。

 いかがだろうか。いまの資産を時間や顧客視点、ノウハウや協業などを通じて捉え直すことで、まだまだ新しいビジネスモデルの可能性があることが、おわかりいただけただろうか。

 ビジネスでは戦略、戦術ももちろん重要だが、「どこで儲けるか」というビジネスモデルの視点を、令和の時代にぜひ育てていってほしい。


POINT

■ 買い取り専門の業態に組み換え、成長した中古車のガリバー
■ クラウドとITが重機メーカーの収益構造を変える
■ 顧客は常に企業の想像を超えた代替性を求めている
■ ネットのビジネスはリアルに置き換えることでモデルの構造がわかる
■ プリンタも携帯電話も浄水器もみんな「ジレット」に学んだ
■ ジレットモデルの原型、日本の置き薬モデル
■ 個人宅配のプラットフォームから新ビジネスを生みだすヤマト運輸
■ 既存ビジネスの引き算から生まれたQBハウス
■ 顧客が欲しいのはドリルではない。穴だ―顧客の見えないニーズを探る
■ 顧客のライフステージでビジネスを捉える
■ コストを収益に変えたビジネスモデル

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