COLUMN ビジネスシンカー

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2019.06

グローバル時代を生き抜く 異民族に学ぶ海外ビジネスネットワーク

自国人口より在外人口が多いレバノン

 レバノンという国は、小さい国が集まる中東でもさらに小さい。面積は日本の四国ほど。そこに400万人が住んでいるが、在外レバノン人のほうが多く、ブラジルだけでも1000万人住んでいる。

 レバノンは、人口も少なく、主だった産業は農業である。しかし国土が狭いので大きな発展は望めない。第二次世界大戦後は三次産業も発展していったが、大きな企業が生まれることはなかった。このためレバノン人は早くから国外で働くことを意識しており、インドやユダヤ人同様、教育に力を入れる国柄だ。

 また多宗教の国であり、民族的にもアラブ人や欧州系の人種がモザイクのように入り交じっているので、価値観や文化的背景が違う人々とどのように付き合っていくべきかがわかっている人々でもある。公用語はアラビア語だが、複数の言語を使える人がたくさんいる。

 つまりレバノン人たちは、最初から世界のなかで生きていく、生き残っていくためにはどうしたらいいかを考え、国をつくってきたのだ。

 これはイスラエルのユダヤ人にも当てはまる。

 華僑、あるいは印僑、ユダヤ人、レバノン人のように海外における商売においては、日本人以上にセンスを磨いている人たちがたくさんいる。

 彼らのすべてを理解し、自家薬籠中のものとするわけにはいかないが、見習うべきところは素直に見習い、世界的視点に立ったきめ細やかなビジネス展開を図りたいものだ。

< POINT >

■ 世界3大移民の華僑、印僑、ユダヤ人
■ 移民が進んだ国は、ビジネスがうまい
■ 華僑では最初は「外人」として冷たくされる
■ 小国のレバノンは、最初から海外に羽ばたくことを意識して教育をしている
■ 海外移民と本国との強固なネットワークを国策として進めるインド
■ 貧しさを戒め、お金の大切さを教えるユダヤの教え
■ だがそれ以上に教育の重要性を説くユダヤ人
■ 日本人以上にビジネスセンスがある民族や人々はたくさんいる

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