COLUMN ビジネスシンカー

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2019.06

グローバル時代を生き抜く 異民族に学ぶ海外ビジネスネットワーク

マーケティングに投資をせず、商品を「根性」で売る日本企業

 中国から日本の大学に留学し、卒業後日本で起業し、自社を東証1部に上場させた「ソフトブレーン」の創業者、宋文洲さんによれば、日本企業、とくに製造業が海外で失敗する共通問題として、「商売の本質が"売ること"だとわかっていないこと」を挙げる。

 曰く、「ただ製造するために進出して、売ることを考えていない。製造したものを売るためのマーケティングに投資せず、根性で売っている」。

 根性や努力は何事においても重要だが、その根性や努力の方向性が間違っていては、せっかくの努力と時間が無駄になる。宋さんの指摘は、「日本人は、いいものをつくれるが、世界での売り方を知らなかった」ということなのだ。

 

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