COLUMN ビジネスシンカー

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2019.08

ビジネス目利きの見方

もっとも難しいのが経営者の目利き

最後に鑑定家が最も注意深く見るポイント―それは経営者そのものだ。

金融機関だから当然、信用できる人物か、誠意ある人物かという人柄が求められる。それだけではなく、経営者が持ってるリーダーシップやそれを裏付ける人望も見ている。社員やその家族、地域社会、取引先からも慕われているかどうか―。

もちろん経営者は百人百様。コミュニケーション能力の高い経営者もいれば、自分の意見をあまり言わない寡黙なトップもいる。

その経営スタイルも、カリスマ的なリーダーシップを持つタイプ、仁徳でまとめていくタイプもある。一見人格者のように見えても、人格者たらんとして、経営がだめになるケースもある。

いずれにしても、鑑定家の経験と経営者とのコミュニケーションが決め手になっていく。

こうしたさまざまな目利きに共通しているのは、モノやコトだけを見ているようで、実はその背景にある人間を見ているのだということだ。人はどの仕事でも目利き力は求められる。常に目利きとしての自覚をもって仕事に臨みたいものだ。

【参考文献】

●『伸びるビジネスが診えるようになる』 石毛宏[きんざい]

●『「製造業」に対する目利き能力を高める』 株式会社アットストリーム[金融財政事業研究会]

●『目利き力』 藤巻 幸大 [PHPビジネス新書]

●『目利きになろう!』 セオリービジネス[講談社] ほか

【POINT】

■ 目利きの基本は「気付き力」
■ 自分のスタイルを知る
■ 自分の軸を持つ
■ たまには軸からぶれる
■ 自分を壊すことを怖れない
■ 贋作にも存在価値がある!
■ 贋作を見極めるには「人を見る力」も必要
■ 金融機関は工場で5Sを必ず見る
■ 金融機関は「売り上げの増大」「利益率の向上」「ROAの拡大」を
要素分析する
■ 裏の競争力が強い「トヨタ」
■ 人材は「顔」で選べ
■ 在庫は減りやすい在庫と残る在庫がある

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