COLUMN ビジネスシンカー

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2019.08

ビジネス目利きの見方

物事の両極を知る

また藤巻さんは1つのジャンルで両極のことを体験することも勧めている。

たとえばランチをいつもの定食屋さんやファミリーレストランではなく、高級住宅街での高級ランチにする。その一方別の日にはチェーン店の格安牛丼を食べる。食後のコーヒーもある日はセルフのコーヒーを飲み、また別の日には高級ホテルの高級喫茶など両極を味わうのだ。

大事なことはそうやって自分の世界を広げること。そしてその意義は観察力を高めることにある。観察力を高めるということは、つまり「気付き」を増やすことだ。

では気付くというのは、どういうことだろう。それは「差異がわかること」だ。差異がわかるのは、モノを知っているからだ。だが我々は意外とモノを知らない。

人間の脳は不思議なもので、意識して見ていないと、見えないものがある。たとえそれが目の前にあったとしても、だ。

脳科学者の苫米地英人さんによれば、フランス人が夏、日本の家屋にある風鈴を見たとしても気付かないという。それは、風鈴というものが何であるか理解していないからだ。フランスには夏に文化的に風鈴を飾るという風習がないため、脳が捉えきれない。結局脳に事前に情報がインプットされていないと、視界に入っても気付くことができないのだ。

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