COLUMN ビジネスシンカー

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2019.09

ビジネスコミュニケーション力の基本は「ホメ力」にあり  ホメ力アップが仕事力、人間力をアップする

相手の話をちゃんと聴く

ではそんなプラスのスパイラルを回す「ホメ力」を高める基本は、どのようにすれば身につくのだろうか。前出の谷口さんは褒め方のルールとして次を挙げている。

意外と大変? それとも簡単そうだと思うだろうか。

1の「相手の話を聴く」ことは、コミュニケーションの大前提だ。これは先に述べた観察力を高める話につながる。観察は相手を知ることだから、接触時間が短ければ、相手に対する知識は少なくなる。今はインターネットなどで、相手の情報をつかんだりすることができるが、それは相手がある程度知られているような有名人か、有名企業や組織に属している人の場合だ。したがって初対面や知り合って間もない人の場合は、いかに相手にしゃべってもらうかがポイントになる。

相手の話を聴く場合は、相手が話しやすい雰囲気を作ることを心がける。なるべく騒がしい場所ではなく、じっくり話を聴ける場所がいいだろう。

絶対してはいけないことは、相手が話の途中に割って入ること。中断することだ。とくに男性は、結論を急ぐあまり、先回りして勝手に結論を述べたり、意見を述べたりしてしまうが、関係が成立していない段階で話を中断された方は、自分が否定されたようで、いやな気になるものだ。

これは8番目の極力相手の言葉を否定しないことにもつながる。人の話を聞きながら無意識に「違うんだよ」「そうじゃないんだ」と心の中で呟いたり、実際に言葉にしたりしていないだろうか?そういう感情は、たとえ口に出さなくても態度でわかってしまう。そのような場合は、一旦相手の言うことを「YES」と肯定した上で(AND)、自分はこう思うと話すようにするといい(「YES・ANDのコミュニケーション」)。

相手の話をちゃんと聴くことは6番目の相手をリスペクトすることに通じる。

それ自体が「相手を尊重しています」というメッセージになるからだ。つまり褒めるということは、相手を尊重していますという表現にほかならない。褒めるという行為自体は、相手が喜びそうなことを口に出すことだが、それには態度が伴っていないと効果は現れない。むしろ逆効果になる。

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