COLUMN ビジネスシンカー

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2019.11

目から鱗ー知らないと損する イマドキのマーケティングの基本

無関心化の一方で高まる
ソーシャル・マーケティング

背景にはどんどん消費が個別化していることが挙げられる。すでに市場においてはマスマーケティングの時代は去り、どんどんミクロマーケティング化している。

マーケティングは、もっとも広範な消費者にテレビや新聞、雑誌などの、マス媒体を使って注意喚起していたマスマーケティング時代から、地域や特定の職業、業界、年齢層、収入などをターゲットにした「セグメントマーケティング」。さらにそれより小さい「ニッチマーケティング」がある。ニッチマーケティングはたとえば自動車事故歴や飲酒癖のあるドライバーだけを狙った保険、軍用専門の双眼鏡など、マスやセグメントからこぼれ出たニッチなマーケットを狙う。さらには個人のニーズやウォンツを引き出してカスタムメイドの商品やサービスを提供する「カスタムメイド・マーケティング」に分かれる。カスタムメイド・マーケティングはまさに究極の形だが、すでに医療においては個人の遺伝子などをベースにしたオーダーメイド医療などが生まれている。

一方で関心が高まってるのは、一般的な消費ではなく、環境問題や貧困問題の解決につながるような社会的消費だ。ことにこの数年は国連が主導する「SDGs(持続可能な開発目標)」の浸透もあり、あわせて社会問題や課題を解決し、よりよい社会の実現のためのソーシャル・マーケティングへの注目が集まっている。

マーケティングは、その商品開発や新サービスの提供を通じ、どのような市場をつくりあげていくのか、その市場の発展や商品の提供価値がどのように社会をより良くしていくのか、どのような社会を構築していくかを考えるツールに変わりつつある。

マーケティングは日々変化している。今回は基本的なおさらいだけだが、それでも目から鱗が落ちた方もいるのではなかろうか。またタイミングをみてマーケティングの話をしてみよう。

<参考文献>

●「はじめて学ぶマーケティングの本」 安田 貴志
 日本能率協会マネジメントセンター


●「広告業界がわかる」 佐藤 聡
 技術評論社


●「コトラーに学ぶマーケティング」白井 義男
 イースト・プレス


●「マネジメント 基本と原則」P・F・ドラッカー
 ダイヤモンド社


●「『ビジネスの数字』の常識」 椿 薫
 フォレスト出版


●「実践 パーミッションマーケティング入門の入門」坂本 啓一
中経出版


●「マーケティング」 恩蔵直人
 日経文庫

<POINT>

■ マーケティングは現代経営に不可欠の知識
■ マーケティングは新しい市場を切り開いて収益に結びつける方法
■「 欲しい」はニーズではなくウォンツ
■ 人間の欲求には28の種類がある。
■ 欲求の種類だけ、市場がある
■ 商品には導入期から衰退期に至るライフサイクルがある
■ 人間は商品に対する感度が違う(「イノベーター理論」)
■ マーケティングは4つの要素を組み合わせて戦略を練る
■ 消費者の行動はAIDMAからAISASに変わり、そして無関心化が進んでる
■ プロモーション戦略の軸はスマホに変わりつつある
■ 商品には導入期から衰退期に至るライフサイクルがある
■ AISAS からAISCEASへ。そして無関心へ

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