COLUMN ビジネスシンカー

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2019.11

目から鱗ー知らないと損する イマドキのマーケティングの基本

かゆいところに手が届く 「ミニ保険」、続々(3)

昨今は先の台風のように悪天候で予定していたイベントに行けなかったりするケースが増えている。「AWPジャパン㈱」の子会社、「AWPチケットガード少額短期保険㈱」は、「チケットぴあ」と組み、購入したコンサートなどのイベントチケットのキャンセル代を補償する「チケットガード」を発売している。病気や出張などの急用、あるいは悪天候でのアクセスできなかったなどで、楽しみにしていたコンサートやスポーツ試合が観覧できなかった時のチケット代をその1割程度で補償する。

もはや日常生活においてスマホなしで生活できないという人も多いだろう。「ジャストインケース㈱」は、スマホの画面割れや落下時の故障などを補償するその名も「スマホ保険」を発売している。画面割れや故障、水没、盗難、紛失など一連の"スマホあるある"に月々356円から対応している。

●認知症の家族が他人に迷惑をかけたら...保険でカバー

高齢者向けの保険も続々誕生している。

「リボン少額短期保険㈱」では、認知症の人がものを壊したりした場合の損害を補償する「リボン認知症保険」を開発、販売している。月々約1,700円で最大1,000万円の損害を補填する。

「アイアル少額短期保険㈱」が出している「無縁社会のお守り」は、昨今増え続けている孤独死にまつわる
商品だ。賃貸アパートなどにおける孤独死など死亡事故が起きた場合の部屋の原状回復費用など、月々1部屋300円で補償する。

少子化によって結婚件数が少なくなっているが、その一方でこだわりの結婚式も増えている。せっかくの披露宴が新郎や親族の事故で延期になったり、酔った招待者が備品を壊したりしては晴れの宴も台無しだ。「あそしあ少額短期保険㈱」では、こうした結婚式・披露宴が延期や中止になった場合の費用を補填する保険「佳き日のために」を販売している。プランによっては、結婚式中止費用を500万円まで補償する。

働き方改革で、働き方が多様化している。企業に勤めながら二足、三足のわらじを履いている人もいるだろう。なかには週末だけ飲食店や小売店を営業しているという店主がいるかもしれない。

前出の「ジャパン少額短期保険㈱」では、ビルなどにテナントして入居している人向けに「テナント総合保険」を用意している。この保険では火災や落雷、爆発などで業務用の什器は備品が壊れた場合、盗難に遭った場合など損害や修理費を補償する。被保険者が家主や第三者に被害を与えた場合の賠償責任も補償する。

●通常の保険控除は受けられない

このほか、がんの特別な治療法に特化した保険や糖尿病の持病があっても入れる糖尿病保険などの従来の医療保険をカバーできるミニ保険、ペットの病気やトラブルのかかった費用を補償する保険など、さまざまある。

今後もこうした"かゆいところに手が届く"ミニ保険は増えていきそうだ。体力のある会社であれば、「なければつくる」精神で保険事業を始めるという手もある。

利用者としては一般の保険とセットで利用するとミニ保険のメリットはさらに増しそうだ。ただミニ保険の場合、一般の保険とは大きな違いがある。保険控除が適用されないことだ。また保険会社が倒産した場合のセーフティネットが整っていないというのもミニ保険のデメリットとして挙げられる。

リスクをカバーする保険会社にもリスクはあるということであある。いずれにせよとかく想定外が起こる時代。リスク管理は従来にもまして慎重に検討したいところだ。

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