COLUMN ビジネスシンカー

2019.12

ビジネスの原点は優れたコンセプトづくりにあり! コンセプトづくりのツボを知る

先の見えない時代は、優れたコンセプトを生み出す者が市場を制す!

売れる商品。人気の高い企業。ヒットする映画や本。気がつけばいつも手にしているグッズ。メディアの露出度が高いタレントや知識人――これらに共通しているのは何だろうか。それは"優れた"コンセプトを持っていることだ。

成熟市場時代、モノ余り・カネ余り時代、デフレスパイラルなど、現代を表現する時に使われる言葉は、決して芳しいものではない。誰もが先の見えない時代だ。こうした混沌とした時代にこそ、優れたコンセプトづくりが必要だ。経営者であれ、社員であれ、「今」という時代に生き残っていくためにはコンセプトを生み出す能力が求められる。それだけに、多くの人がコンセプトに関する本を出している。

実際優れたコンセプトは、厳しい経済情勢、社会情勢にも関わらず、新しい価値、新しい市場を生み出し、人や企業、社会にさまざまな利益をもたらしている。たとえば、文具の翌日配達=明日来るというコンセプトで新しいビジネスモデルを築いた「アスクル」。あるいは「スープのある1日」を物語形式でコンセプト化し、事業化した「Soup Stock Tokyo」。男性化粧品のパイオニアとしてブランドを確立し、さらに若い男性に「トータルグルーミング」というコンセプトで「ギャツビー」という新たなブランドを定着させた「マンダム」。優れたコンセプトは商品に限らず、新しい市場やビジネスをつくり上げ、拡大させている。

もちろん既存の強い企業、優れた会社といわれている組織には優れたコンセプトが存在している。たとえばソニーは、ウォークマンや愛玩ロボット「AI BO」、拡張性とスタイルにこだわったパソコン「VAIO」など、常に"SONYらしさ"を備えた商品を提供してきた、コンセプトメイクの優れた企業の代表だろう。ソニーがプレイステーションという新たなゲーム機を引っ提げて市場に乗り込んだ際、当時の出井伸之社長は「デジタル・ドリーム・キッズ」というコンセプトで、その後のソニーの方向性を示した。ハードだけではなく、ソフトでもソニーらしい、わくわくするような商品づくりを表した優れたコンセプトだと思われる。