COLUMN ビジネスシンカー

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2019.12

ビジネスの原点は優れたコンセプトづくりにあり! コンセプトづくりのツボを知る

仕事が外国に流れ、AI化時代だからこそコンセプト思考が求められる

なぜコンセプト化が重要なのだろうか。

アメリカの学者でコンサルタントのダニエル・ピンクの『ハイコンセプト』を訳したカリスマコンサルタント、大前研一さんは、コンセプトをつくる能力が求められる背景について、「グローバル化とデジタル化が進んだために中流層が富裕層と低所得者層に流れ、M型社会に向かっている」と言う。成功者になることができなければ、中流を飛び越えて一気にローアークラスに転落してしまうのがこれからの時代だという。グローバル化によって同じ仕事がよりコストの安い国に移ってしまう。もしくは自分の仕事がコンピュータによってより早く正確にできるようになってしまう。自分が提供しているものが、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるものでない限り、生き残っていけないのだ、と。だからこそ他の途上国やコンピュータにできない新しいコンセプトを打ち出すことが強く求められているのだ、と。

『コンセプト思考のノウハウ・ドゥハウ』の著者である経営コンサルタントの野口吉昭さんは新たな理念、新たな戦略への再構築には物事を整理し、体系化して行動に移す論理的思考だけではなく、独自性・独創性・競争優位性が求められているといい、これが市場でヒットするためには、コンセプト思考がなければいけないという。これまでのような過去のデータや経験値を整理して分析し、体系化するだけでは、新しい価値を生み出すことはできないと。

また10年以上にわたってコンセプトメイキングの研究をしている平林千春さんは、著書『コンセプトメイクの技術』でコンセプト能力が求められる背景について、「成熟市場においては、消費する対象のなかにある今日的な意味を見出し、それに対応した行動をとることが求められる」と語っている。「その中枢に位置するのがコンセプト力である」と。予てよりビジネスにおいては、よくプランニング=企画力が重要だと言われてきたが、そのプランを成功させる可否が実はコンセプトにあるといい、その重要性を強調している。

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