COLUMN ビジネスシンカー

  • SHARE
  • LINE
2020.01

致命傷になる前に! 経営者必読!! グローバル化時代に求められる真の異文化適応力

曖昧さを許容できる国はものごとのスタートが速い

【4】の不確実性の回避は、曖昧さをどこまで許容できるかという文化だ。このスコアでは日本は92と高くなっている。つまり、不確実なことを許さない文化ということだ。不確実性を回避するトップは意外にもギリシャで、スコアは100。以下、ロシア、ベルギーが続き、日本はその次。その次にアルゼンチン、スペイン、フランスなどが続く。不確実性においてヨーロッパは、各国で分かれる。例えばドイツとイギリス。ドイツはたまに列車が遅れるが、そうするといささか禁欲的なトーンでその事実が伝えられるようだ。対してイギリスでは時刻表通りに運行されると「ラッキー」と思うそうだ。つまりイギリスは曖昧さや不確実さを受け入れる国なのだ。

対して、不確実性回避度が高い国としては、中東、中南米、ポルトガル、ベルギー、ロシア、ポーランド、ルーマニア、フランス、ブルガリア、韓国、ドイツ、台湾などがある。

仮に回避度が違う同士がプロジェクトを進める場合、お互いのやり方を充分理解しておく必要があるだろう。不確実性回避度が低い国の代表であるアメリカでは、失敗することも盛り込みながら「リーンスタートアップ」という手法で、スピード感をもって進めることが多いようだ。対して日本のような高い国では、根回しや稟議などを含めて極力失敗しないように物事を進める。これは回避度が低い国からすると、意見を調整しながらするやり方を「リーダーシップがない」「信用されていない」「細かすぎる」と感じてしまうようだ。逆にプロジェクトの詳細を詰めずに走る人間を、「思慮が足りない人たち」「モラルがない」「原則を知らない」「怠惰でだらしない」などと思われてしまう。

とくにこうした手続き的なことは、誰もが「自分たちが正しい」と思いがちなので、要注意だ。

  • LINE