COLUMN ビジネスシンカー

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2020.01

致命傷になる前に! 経営者必読!! グローバル化時代に求められる真の異文化適応力

ローコンテクストな国では、言葉にできるものを必要なだけ明確に出す

こうした異文化への適応については、このホフステードの6次元モデルのほか、前出のINSEADがカルチャーマップというコンセプトで8つの軸から世界の文化を見取っている。カルチャーマップの8つの軸は以下のとおり。

ホフステード6次元モデルと被っているものもあるが、いくつかは独特の軸となっている。

たとえば、「ローコンテクスト」と「ハイコンテクスト」。これは、自分の意見、その理由、背景など言葉として伝えることができるものを明確に出してコミュニケーションを取る文化と、言葉として出さなくても言外に意味を受け取ることができる文化の違いを示している。前者がローコンテクストで、後者がハイコンテクストだ。

ローコンテクストの代表は移民が中心の多民族国家のアメリカだ。ローコンテクストの国は共通の文化バックグラウンドを持たないので、相手にしっかり言語で伝える必要があり、これがコミュニケーションの基本となっているのだ。ほかにも移民の多いオーストラリアやカナダなどや、ドイツ、フィンランドなどもローコンテクストの国になる。

ハイコンテクストの代表は日本をはじめとするアジアやイラン、サウジアラビアなどの中東、ケニアなどアフリカ諸国だ。長い歴史と伝統、民族的にも多様ではない国では、長年同じ文化、同じ空気のなかで暮らしてきたので、言語以外のところでコミュニケーションを取り、相手を理解することができるのだ。逆にハイコンテクストの国の人が、ローコンテクストの国で仕事をしたりすると、会話のなかで「言外」の意味を読み取ろうとしてしまい、状況判断に迷うことも出てきてしまう。

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