COLUMN ビジネスシンカー

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2020.04

先の見えない時代、ビッグデータ時代だからこそ学びたい 勝負師たちの「勘」

1秒で牌を捨てる。牌を捨てる動作、捨てる時に音にもこだわる

だから桜井さんは捨てることにこだわる。

桜井さんは、いま麻雀道場を開いているが、その道場ではどの牌を捨てるかということと同時に、捨てる動作の美しさも問うと述べる。

そのために1秒で捨てることをルール化している。そうすると考えて捨てるのではなく、感覚として捨てることを身につけざるを得なくなる。

さらに桜井さんは音にも注意している。

牌を捨てるときにはいい音というものがあり、牌を捨てるときの音で、「この人は弱っているな」とか「この人は迷っているな」「舞い上がっているな」というのが分ってしまうのだそう。

こうしたルールやこだわりが身につくため、桜井さんの道場ではゲームが非常に速く進む。麻雀は1回のゲームを半荘(はんちゃん)というが、半荘を終えるのに通常1時間くらいかかるのが、桜井さんの道場ではだいたい15 分で終わってしまう。通常の4倍の速さだ。

「考えてから決断することは、複雑な迷いをつくってしまう。最終的な決断は1つなのだから、シンプルに瞬間で表わせばいい」

得ようすると考えてしまう。考えると迷ってしまう。だからできるだけ考える間を与えないようにする――功利的に何かを計算しようとすると何かが邪魔をして、勘が鈍っていくのだ。

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