COLUMN ビジネスシンカー

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2020.11

外国人が来ない今だからこそ鍛える
日本のビジネスマンの教養!
押さえておきたい
日本庭園のキホン

敷石には書道の楷書、行書、草書に似た
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この露地の登場で取り入れられた要素が、「飛石(とびいし)」と「敷石(しきいし)」だ。

飛石は、土や苔などで歩きにくそうな場所の足場と行き先案内を兼ねて打たれた。

飛石の打ち方にもさまざまな種類が生まれていった。

左右に一歩ずつ打たれる「千鳥(ちどり)打ち」を基本としながら、まっすぐ打つ「直打ち」、2つが直打ちで、1つ置いてまた2つが直打ちとなる「二連打ち」、2つと3つを組み合わせる「二三連打ち」などのほか「三連打ち」「四連打ち」などがある。

ほかに雁行がんこうをイメージした「雁(かり)打ち」、大きく弧を描く「大曲(おおまがり)打ち」などがある。いずれも無理のない足の運びを促すという「用」を目的としているが、風情や侘びといった美も重要になる。着実に目的に誘うだけでなく、途中にわざとルートを外した石を置いたり、なかには大きく迂回させたりなど、遊び心を入れることも重要だ。そこには、立ち止まって景色を見てほしいという作者やオーナーの意図が反映されている。飛石のなかでも滝や遣水、池泉の周囲に沿った打ち方をしているものをとくに「沢渡り」と呼ぶ。

一方敷石は、飛石とは違い、歩みそのものを安定させるために打たれる。歩くと足裏に当たる敷石の礫を楽しむのが敷石の趣だが、その組み方によって、書道の「楷書」「行書」「草書」にあたる「真」「行」「草」のスタイルがある。切石だけで幾何学的に組んだ敷石を「真」、自然石のみを用いた「霰あられこぼし」と呼ばれる敷石を「草」、切石と自然石を組み合わせた敷石を「行」と呼び、わけている。

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