COLUMN ビジネスシンカー

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2021.02

サスティナブルな社会と会社の基軸
ESG、SDGsに取り組む前に知っておきたい
みんなの幸福学

幸せな人は、そうでない人より
3倍クリエイティブである

いにしえより幸福は人間にとって大きなテーマだった。それゆえ多くの思想家や哲学者が「幸福とは何か」「幸福の状態」を追求し、さまざまな「幸福論」を著してきた。

人間として生まれたからには、誰もが幸福を求めるだろう。少なくとも好んで不幸を求める人はいないはずだ。ただその幸福のあり方は人それぞれで、その幸福具合も比較はできない。そもそも幸福は比較する対象なのか。幸福の形はそれぞれ違う。だからあくまで幸福は個人で追求するものであって、会社や組織が追求するものではない。そういう論もあるのも確かだ。

しかしこの10年ほどで、そうも言っていられない状況が生まれつつある。

さまざまな調査や研究から会社の社員が「幸せだ」と思っている会社ほど業績がいいということがわかってきたからだ。

慶應義塾大学で幸福学を研究している前野隆司教授によれば、幸福だと思っている社員はさまざまな面で会社全体にいい影響を与えているという。たとえば...

などなど。

どうだろう。

つまり、幸せな社員が多い会社は「創造性が高い」ので「イノベーションが起こりやすく」、また「思いやりや利他の気持ちが高い社員が多い」ので「困っている人や大変そうな人をサポートする」ことが多くなる。「組織全体のパフォーマンスが上がり」、「コミュニケーションも深まり」、「トラブルやコンフリクトも少ない」。さらに「離職者も少ない」。

いま日本では働き方改革の真っ最中だが、「残業をしない日」を無理やりつくって改革を推進するより、幸福な社員を増やすほうが改革が進み、結果として業績につながっていくことが理解できる。

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