COLUMN ビジネスシンカー

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2021.04

天才作曲家ヴィヴァルディを支えた
世界初の女性楽団
「フィーリエ・デル・コーロ」

バロック音楽の中心地
「ベネチア」

西洋音楽の歴史に、バロックと呼ぶ新しい音楽の息吹が台頭したのは1600年頃。劇音楽というスタイルが確立し、本格的な器楽演奏が生まれ、オーケストラの基礎が築かれ、後の歌劇、交響曲、そして作曲家、演奏家に多大な影響を与えた。

中心となったのは17世紀時代のベネチアだった。

アドリア海に面したこの共和国は、地中海の貿易を独占し「アドリア海の女王」と言われ、ナポレオンの侵攻を受けるまで、1000年続いた。

当時はイギリスで生まれた「グランドツアー」がヨーロッパに広がっていった時代。グランドツアーとは貴族や富豪の子弟が将来、社会を担うべき人物のための学業の仕上げとして、ヨーロッパ大陸を旅することであった。風光明媚な水都ベネチアはその最終目的地の1つであり、ヨーロパ中から貴族の子弟をはじめ、有閑階級の観光客が集まってきた。その観光客のお目当ての一つとなったのがヴィヴァルディの協奏曲を聞くことだった。

当時のベネチアは、ベネチア楽派と呼ぶ集団を形成する音楽の都でもあった。

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