COLUMN ビジネスシンカー

  • SHARE
  • LINE
2021.05

ビズシンカーインタビュー
「明日をつくる人」インタビュー【前編】
「おやさいクレヨン」は、
親子の時間をデザインするために
生まれた。

欧米の人がブルーインクで手紙を書くように
藍染の色のインクで文字を書く文化を作りたい

 BIZ●このインタビューシリーズでは以前、伝統工芸の技を現代に活かす事業をされているaeruさんにお話を伺ったのですが、その時も事業化した最初の商品は藍染だったと言ってました。藍染って日本人、あるいはそういったクリエイターの方に何か訴えるものなのでしょうか?

木村●そんな力あるように思いますね。深い青が。なぜ葉っぱからこのような深い色が生まれるのかという不思議さだったり、そこに懐かしさとか、それを感じるのは日本人ならではないのかなと。

BIZ●デザイナーになる前から藍染には関心があったのですか。

木村●その藍染展を見に行ってからです。それまではむしろ地味なイメージを持っていました。でも若い作家さんが現代にマッチするような新しい藍染の作品や、ブランド化されている作品を見て「なるほど」と思いました。伝統の技を、見せ方次第で今風にまた息を吹き込ませることができるんだということが、とても勉強になりました。

BIZ●同じ東北地方でも青森はまたちょっと独自の文化があって、藍色に惹かれるのは、青森独特の感覚があるような気がします。とくに自然が厳しいので、自然に対する見方、感じ方があるのかなと思ったりするのですが。

木村●確かにそんな感覚はあると思います。特に青森は冬になると白とグレーの色がない世界が3.4ヵ月続くんですね 。そういう日々のなかで私は色が好きなので、色が単純に欲しいという欲求がありました。その中で見た青っていうのは、たぶん印象的であったと思います。

BIZ●最初は色から入ってその後その野菜の端材に注目していった・・・。

木村●はい。入り口は色を作りたいということ。もともと絵が好きだったこともあって、絵を描くものがつくりたい、もしくは伝えるものをつくりたいと思ったんです。欧米の方々がブルーのインクで手紙を書く文化があるように、そういう思いを伝えるための何か文化的なものを作りたいと思う部分がありました。

  • LINE